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Googleの無料リスティング|集計変更で過去分も書き換わる

2026年8月24日、Google Merchant Centerのパフォーマンスレポートの集計が変わります。YouTubeアフィリエイトの分離と定義の統一で、オーガニックの数字は一時的に大きく減る可能性があります。見落とされやすいのは、この2つの変更が2026年7月1日まで遡って過去のレポートを書き換えることです。先月報告した数字も対象で、置き換わる前の値は自分で保存しておかないと後から確かめられません。8月24日より前にやるべき準備と、落ちた数字を定義の変更か実際の減少かに切り分ける基準を整理しました。

Googleの無料リスティング|集計変更で過去分も書き換わる

10月の会議で、7月の無料リスティングの実績を先月の月次レポートから報告したとします。ところが、目の前のMerchant Centerの画面には、それと一致しない数字が表示されています。どちらが正しいのかを確かめる材料は、その時点ではもう手に入りません。このずれの起点は、2026年8月24日に行われる変更にあります。

この記事のまとめ#

  • 2026年8月24日にGoogle Merchant Centerのパフォーマンスレポートの集計が変わる
  • YouTubeアフィリエイトが独立の区分に分かれ、オーガニックの数字は一時的に大きく減りうる
  • 4つの変更のうち2つは、2026年7月1日まで遡って過去のレポートを書き換える
  • 置き換わる前の値をGoogleが別に残すという案内はなく、保存していない差分は後から確かめられない
  • 落ちた数字の判定には、媒体のレポートの隣に自社計測の着地セッションと売上が要る

1. 2026年8月24日に何が変わるか#

2026年8月24日に、Google Merchant Centerのパフォーマンスレポートの集計方法が変わります[1]。変更は4つあります。

  • YouTubeアフィリエイトの分離: 手数料の対象になっている商品の実績が、独立した区分「Youtube affiliate」として集計されます。この分はオーガニックの集計値から除外されるため、レポート上のオーガニックのトラフィックが一度だけ大きく減る可能性がある、とGoogleが明記しています[1]。
  • YouTubeオーガニックの定義統一: YouTube経由のクリックと表示回数の定義を、YouTube側の基準に合わせます[1]。この一度きりの変更も、オーガニックのトラフィックが減る要因になりえます[1]。
  • 商品単位レポートの拡張: 広告側の商品単位レポートの対象が、すべての広告チャネルとフォーマットに広がります[1]。P-MAXや動画、アプリ、デマンドジェネレーションが含まれます[1]。
  • ネットワーク別のセグメント: レポートをネットワーク別に分けるセグメント機能は、8月24日の変更には含まれません。今後Merchant Centerへ提供される予定、という案内にとどまっています[1]。

2026年8月24日のMerchant Centerレポート変更4つの一覧。YouTubeアフィリエイトの分離とYouTubeオーガニックの定義統一は過去分へ遡って適用され、商品単位レポートの拡張は8月24日以降のみ、ネットワーク別セグメントは今後提供予定

日本語のMerchant Centerのパフォーマンスページには、トラフィックの区分が3つあります[3]。「すべてのトラフィック」「広告トラフィック」「オーガニック トラフィック」です[3]。無料リスティングの結果は、このページのフィルタで確認する作りになっています[2]。つまり今回中身が変わるのは、皆さんが無料リスティングの成績として見てきた「オーガニック トラフィック」の値そのものです。

なお、Merchant Centerに新しく加わるAI露出のレポート(AIパフォーマンス分析)は別の話です。そちらはAI検索の露出をGoogleが公式計測へで扱っています。本記事は、すでにある無料リスティングのパフォーマンスレポートの集計が変わる話です。

一時的に減ること自体は、Googleが予告している挙動です。問題は、減るのが8月24日以降の数字だけではないことです。

2. 過去分は2026年7月1日まで書き換わる#

4つの変更のうち、YouTubeアフィリエイトの分離とYouTubeオーガニックの定義統一の2つだけは、過去のデータへ遡って適用されます[1]。遡る範囲は2026年7月1日までです[1]。

商品単位レポートの拡張とセグメントは、過去分に手を付けません[1]。それでも月次の実務に効くのは、遡るほうの2つです。7月と8月の実績が、新しい定義で集計し直されるからです。

架空店舗の無料リスティングのオーガニック トラフィックを週次で示した推移図。2026年7月1日から8月23日までは書き換え前と書き換え後の2本の線が乖離し、8月24日以降は低い水準の書き換え後の線だけが残ることを示している

7月の月次レポートを既に提出しているなら、そこに書いた無料リスティングの数字と、8月24日以降に画面が表示する数字は一致しなくなりえます。誤記があったわけではありません。参照した時点の定義と、参照し直した時点の定義が別物になっただけです。

厄介なのは、置き換わったことに気づく手がかりが数字そのものしかないことです。画面の値は新しい定義の結果になり、置き換わる前の値をGoogleが別に残すという案内は告知にありません。保存していなければ、差分がいくらだったのかは後から確かめられません。

レポートの数字が後から変わる現象には、もう1つの型があります。レポートの直近3日が未確定区間として後から積み上がる話は、集計が追いつくまで待てば確定する種類のものでした。今回は逆で、確定していたはずの過去が定義の変更で確定でなくなります。レポートは確定した記録ではなく、そのときの定義の産物です。

7月に見ていた画面と同じ定義の数字を確認できるのは、8月23日までです。

3. 落ちた数字をどう読むか#

8月24日より前にやることは1つ、現行定義の数字を手元に残すことです。そのうえで、落ちた数字の判定は媒体側だけでは閉じません。

保存の対象は、2026年7月1日以降の「オーガニック トラフィック」の日次の値です。遡及の起点である7月1日から8月23日までが、旧定義と新定義の両方の値を持ちうる区間だからです。これは期限のある一回きりの機会です。8月24日を過ぎたあと、旧定義の値を画面から取り出せるという案内は出ていません。

ただし、保存したデータで分かるのは「定義の変更で数字がどれだけ変わったか」までです。そのクリックの先で売上が実際に減ったのかどうかは、Merchant Centerのレポートには最初から載っていません。レポートが持っているのは表示回数・クリック・購入数までで、売上金額の列はないからです[3]。購入数もGoogle側の計測によるもので、自社が把握している売上と同じ定義ではありません。定義変更の影響を測る材料と、商売への影響を測る材料は、別に用意する必要があります。

9月に「オーガニック トラフィック」の急落を見たとき、媒体の数字だけでは、定義の変更による見かけの減少なのか、実際の来訪の減少なのかを判定できません。そこで、自社計測の着地セッションと売上を隣に置きます。外部の数字だけが落ちて自社側が保たれていれば見かけの減少、両方落ちていれば実際の減少です。媒体の申告値と自社計測が別の数を出すという構図は、Google広告とGA4で数が合わないで扱った論点と同じ型です。

オーガニックの数字が落ちたときの判定を示す4象限の図。横軸に媒体のレポートの数字、縦軸に自社計測の着地セッションと売上を取り、媒体だけが減っていれば定義変更による見かけの減少、両方減っていれば実際の来訪の減少、自社側だけが減っていれば計測側の確認、どちらも変わらなければ変化なしと判定する

この切り分けは、8月24日の一度では終わりません。定義はこの先も変わりえます。Googleの仕様変更に対して検証の軸を自社側へ先に置いておく打ち手は、GoogleのAI Maxがショッピングへでも同じ順番でした。減少の切り分け全般の手順はアクセス前年比マイナス30%にまとめてあります。

そしてもう1つ、画面の見え方の問題が残ります。オーガニックのフィルタを開いている限り、そこに出るのは除外が済んだ後の数字だけです。除外された分は、行としてそこから外れるだけです。残るのは小さくなった値のほうで、なぜ小さいのかは、この数字を見ているかぎり決まりません。理由は別の記録と突き合わせて確かめることになります。

RevenueScopeの解決策

RevenueScope が集計しているのは、自社サイトに着地したセッションと、そこから発生した売上です。数字の出どころは自社サイトに設置した計測タグなので、外部の媒体がレポートの定義を変えても、記録済みの過去の値は書き換わりません。チャネル別の内訳を、セッション・売上・RPS(1セッションあたりの売上)で表示します。

「直近30日のチャネル別のセッションと売上とRPSは?」とMCP経由でChatGPTなどのAIアシスタントに尋ねると、次の形で返ってきます。説明のために、架空店舗ソレイユの丸めた数字で書き出します。

架空店舗ソレイユのチャネル別の内訳(イメージ)

チャネルセッション売上RPS
Google検索5,00075万円150円
Google Ads2,00024万円120円
Direct1,50021万円140円
Referral8006万円75円
X504万円800円

※ 表は説明用に作った架空の一例で、数値は丸めた値です。デモ画面のもとになっているのは見本ECのサンプルデータ(日々更新)のため、チャネル名も金額もこの表のままではありません。

RPSの首位はXの800円ですが、セッションは50しかありません。この規模だと、高めの注文が1件入るだけでRPSは数百円単位で跳ねます。来月も800円である見込みは薄いので、この行は配分の判断から外しておきます。

判断に使うのは残りの4行です。9月に媒体側のオーガニックの数字が落ちたら、同じ期間のGoogle検索の行を、前月の同じ表と比べます。着地セッションと売上が保たれていれば、落ちたのは媒体側の集計上の数字で、実際の来訪と売上はそのままです。両方減っていれば、定義の話ではなく商売の話として手を打ちます。この判定に使う2つの列は、8月24日の前も後も同じ定義で記録され続けます。

外部のレポートの定義は、これからも予告付きで、ときには遡って変わります。そのたびに揺れない基準線を自社側に1本持っておくこと。それが今回の変更に対する、いちばん確実な備えです。

FAQ#

よくある質問#

Q. 2026年8月24日の変更で、無料リスティングの数字は必ず減りますか?

A. 必ずではありません。一時的な減少がありうるとGoogleが案内しているのは、YouTubeアフィリエイトの分離とYouTubeオーガニックの定義統一の2つです[1]。影響の大きさは、YouTube経由の実績が全体に占める比重によって変わります。

Q. 過去のデータは、いつまで遡って書き換わりますか?

A. 2026年7月1日までです[1]。遡って適用されるのはYouTubeアフィリエイトの分離とYouTubeオーガニックの定義統一の2つで、商品単位レポートの拡張は過去分に適用されません[1]。

Q. 旧定義の数字は、2026年8月24日を過ぎてから取り出せますか?

A. 対象の区分は新しい定義の値に置き換わります。置き換わる前の値をGoogleが別に残すという案内は告知に出ていないため、旧定義の記録が必要なら、8月23日までに日次で保存しておくことになります。

Q. 日本語の画面では、どの区分を確認すればよいですか?

A. パフォーマンスページの「オーガニック トラフィック」です[3]。無料リスティングの結果はこのフィルタで確認します[2]。

まとめ#

2026年8月24日、Merchant Centerのパフォーマンスレポートの集計が変わります。YouTubeアフィリエイトの分離とYouTubeオーガニックの定義統一は、オーガニックの数字を一時的に大きく減らしうる変更です[1]。しかもこの2つは、2026年7月1日まで遡って過去の値を書き換えます[1]。置き換わる前の値を残すという案内はGoogleの告知に出ていないので、旧定義の記録が必要なら8月23日までに日次で保存しておくことになります。

そのうえで、9月以降に落ちた数字を前にしたときの基準は1つです。自社計測の着地セッションと売上が保たれているなら、定義の変更による見かけの減少。自社側も減っているなら、実際の来訪の減少。レポートの数字は参照した時点の定義の産物として扱い、判定は定義に左右されない自社側の記録で下します。

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