自社の商品がAI検索でどれだけ露出しているか、Googleが公式に計測を始めるとしたら気になりませんか?2026年、Google Merchant Centerに「AIパフォーマンス分析」が加わります。ただし対象は米国など5カ国で、日本はまだ使えません。この記事では、新しいレポートが何を映して何を映さないか、そして日本の店舗が今できる準備を、売上につなげる視点から整理します。
目次
この記事のまとめ#
- Googleが2026年、Merchant Centerに「AIパフォーマンス分析」を追加し、AI検索での自社ブランドの露出を公式に計測できるようにします
- ただし対象は米国・カナダ・オーストラリア・インド・ニュージーランドの5カ国で、日本はまだ使えません
- この公式レポートが示すのはAI検索での露出まで。そこからいくら売上が生まれたかは含みません
- 日本で今できる準備は、AI経由の流入が多いページのうち売上にも届いているページを、自社側でページ単位に見分けることです
1. 公式の新しいレポートはAI検索での露出を映す#
Merchant Centerの新しいレポートは、AI検索で自社ブランドがどれだけ見られているかを示します。Googleは2026年、Merchant Centerに「AIパフォーマンス分析」を追加すると案内しました[1]。AIモードやAIによる概要、Geminiアプリでの商品の見つかり方を、店舗側から確認できるようになります。
このレポートは大きく4つの中身で構成されます。1つ目は、似た規模のブランドと比べた露出のシェアです。AI検索の回答のなかで、自社がどれくらい取り上げられているかを競合と比較します。2つ目は、買い物の流れのどの段階で見られているかです。商品を知る段階から、比べる段階、買う段階までを分けて示します。
3つ目は、AI検索でよく使われる言葉です。買い物客が会話のなかで実際に使っている機能や特徴の言い回しと、それに合う自社商品の数が分かります。4つ目は、よく求められる商品情報です。サイズや色、素材のように、買い物客が探す項目のうち、自社の商品データに足りないものが見えます。
このレポートは「AI検索で自社がどれだけ、どの場面で露出しているか」を表します。これまで見えにくかったAI検索での見え方が、公式の数字として確認できるようになる点が大きな前進です。

2. 日本はまだ対象外、露出レポートに売上は映らない#
便利なレポートですが、日本のWEBサイトには2つの距離があります。1つは提供地域、もう1つは映せる範囲です。
まず提供地域です。AIパフォーマンス分析の対象は、米国・カナダ・オーストラリア・インド・ニュージーランドの5カ国から始まります[2]。2026年時点では米国の一部アカウントで試験的に動いている段階で、日本での提供時期は公表されていません。日本のWEBサイトはまず、このレポートがいつ届くかを待つ立場にあります。

次に映せる範囲です。この公式レポートが示すのは、AI検索での露出やシェアまでです。どれだけ見られたか、競合と比べてどうかは分かります。ですが、その露出からいくら売上が生まれたかは、レポートには含まれません。露出を測る側と、売上をつなぐ側は別だからです。
露出だけを見て動くと、判断を誤りかねません。AI検索でよく露出しているページが、必ずしも売上に届いているとは限らないためです。逆に、露出は控えめでも購入までしっかりつながっているページもあります。露出の大きさと売上の大きさは、同じではありません。
なお、Googleが自社サイトへ送るクリックそのものの動きは、Googleが送るクリックの実態で別に扱っています。この記事はAI検索での露出計測が主題で、あちらは検索全体のクリック量の話という違いです。AI検索での露出をどう捉えるかは、AI検索での表示回数の盲点とGSCのAI検索レポートと売上の断絶にもまとめていて、これらと合わせると露出レポートの全体像が見えてきます。
3. 今できる準備はAI経由の流入を売上までつなぐこと#
日本のWEBサイトが公式提供を待つ間にできる準備は、AI経由の流入が多いページと、そのページの売上を、今から合わせて見始めることです。
公式の露出レポートがいつ日本に来るかは分かりません。ですが、AI検索から自社サイトへの流入は、日本のWEBサイトにもすでに起きています。ChatGPTやGeminiの回答にサイトが取り上げられ、そこから訪問が生まれる動きです。この流入が多いページで、売上にも届いているかを見ておけば、公式レポートが届いたときにすぐ判断へ生かせます。
準備の要点は、露出で止めずに売上まで一続きで見ることです。露出が見えるだけでは、どのページに手を入れるかは決まりません。売上まで届いて初めて、伸ばすページと直すページの優先順位が付きます。公式が露出側を受け持つなら、日本のWEBサイトは先に売上側の接続を用意しておくと、両方がそろったときに強くなります。

順番としては、露出が届くのを待つのではなく、売上への接続を先に始めるのが現実的です。AI経由の流入を売上まで結んでおくことが、今日から打てる一手です。
RevenueScopeの解決策
RevenueScopeは、AI経由の流入が多いページと、そのページの着地売上を、ページ単位で併せて表示します。ChatGPTやGeminiなどのAI経由の流入を入口ページごとに切り分け、そのページの着地売上(全チャネル合算・last-touch)を合わせて確認できます。
AI経由の流入は、リンク元やブラウザの情報から見分けます。印を残さないAI流入も一定あるため、数字は下限として堂々と示します。着地売上は、最後にそのページを通って買われた購入を、そのページの売上として数えます(last-touch)。下の表に、その見え方をページ別の一例として示します。
| 対象ページ | AI経由セッション | 主なAI経由元 | 着地売上 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 商品比較ガイド | 320 | ChatGPT | 148,000円 | +36% |
| 使い方の解説ページ | 210 | Gemini | 92,400円 | +18% |
| 用語の説明ページ | 180 | Perplexity | 0円 | ±0% |
※ 一事例(イメージ)。サンプルデータのフィクションサイトでの表示イメージです。着地売上はそのページの全チャネル合算(last-touch)で、AI経由分だけではありません。
この事例では、AI経由の流入が近いページでも着地売上で差が付いています。比較ガイドと解説ページは売上に届き、用語の説明ページは訪問はあっても売上に届いていません。AI経由の流入の多さではなく、そのページが売上にも届いているかで優先順位を決められます。GA4でもAI経由の流入は追えますが、チャネルの切り分けと、そのページの着地売上を毎週合わせて見るのは手間がかかります。RevenueScopeはこれを入口ページ別に1画面で表示します。
競合と比べた露出シェアは、Googleの公式レポートが受け持つ領域です。RevenueScopeでできることは、AI経由の流入が多いページのうち、売上にも届いているページをページ単位で見分けることです。公式の露出レポートが日本に届くのを待つ間も、この売上への接続は今日から始められます。
FAQ#
よくある質問#
Q. Google Merchant CenterのAIパフォーマンス分析は、日本でも使えますか?
A. 2026年時点ではまだ使えません。対象は米国・カナダ・オーストラリア・インド・ニュージーランドの5カ国で、米国の一部アカウントから試験的に始まっています。日本での提供時期は公表されていません。
Q. この公式レポートを見れば、AI検索からの売上も分かりますか?
A. いいえ。公式レポートが映すのはAI検索での露出やシェアまでです。そこから自社の売上がいくら生まれたかは含まれません。売上への接続は、自社側の計測で補う必要があります。
Q. 日本の店舗は、公式提供までに何を準備しておくとよいですか?
A. AI経由の流入が多いページで、売上にも届いているかを、今から見ておくとよいです。露出だけでなく売上まで見ておくと、公式レポートが届いたときにすぐ判断に役立ちます。
まとめ#
Googleが2026年、Merchant Centerに「AIパフォーマンス分析」を追加し、AI検索での自社ブランドの露出を公式に計測できるようにします。対象は米国など5カ国で、日本はまだ使えません。そして、この公式レポートが示すのは露出まで。そこからいくら売上が生まれたかは含みません。
日本のWEBサイトが今できる準備は、露出を待つことではなく、AI経由の流入が多いページと、そのページの売上を先に合わせて見始めることです。露出側は公式が受け持ち、売上側は自社でつなぐ。この分担を先に用意しておけば、公式レポートが届いたときにすぐ判断へ移せます。まずは、AI経由の流入が多いページのうち、どのページが売上にも届いているかを確かめてみてください。
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