2026年10月1日に、LINE公式アカウントの追加メッセージ料金が改定されます。対象はスタンダードプランのみです。新料金は20万通まで1通3円、超過分は1通2.5円。現行の段階単価と突き合わせると、同額なのは5万通以下だけでした。上げ幅は配信数で決まります。
目次
この記事のまとめ#
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改定は2026年10月1日・対象はスタンダードプランのみ
コミュニケーションプランとライトプランでは追加メッセージを配信できません
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同じ「1通3円」でも、指す範囲が入れ替わる
現行の3円は5万通までの1段目、新料金の3円は20万通までの一律単価です
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同額なのは5万通以下だけ
10万通で3.4%、300万通で56%と、上げ幅は配信数が多いほど大きくなります
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同じ日に、上限引き上げが承認された場合の最大値も359万通へ変更
上限目安の設定も新料金で換算されるため、料金の上限額が変更前より高くなる場合があります
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支払額は算出できても、その配信が生んだ売上は同じ画面にない
配信ごとの売上をキャンペーン別に取り出すにはutmが必要です
1.「1通3円」は同じ数字でも指す範囲が変わる#
新料金の「1通3円」は、現行の3円とは適用される範囲が異なります。
公式の料金プランページにも3円は載っています。ただしそれは追加メッセージ5万通までの単価です。5万通を超えると2.8円、10万通を超えると2.6円と下がっていく段階制の1段目にあたります[2]。新料金の3円は20万通までの一律単価で、20万通を超えた分が2.5円になります[1]。同じ表記でも、指す範囲が入れ替わっています。「今と同じ3円」と受け取ると、この入れ替わりに気づけません。
比べる前に、前提を3点そろえておきます。1点目、ここでの通数は追加メッセージの通数です。追加メッセージとは、プランに含まれる無料メッセージ通数を超過して配信されるメッセージを指します[1]。総配信数と読み違えると、以降の計算がすべてずれます。2点目、追加メッセージを配信できるのはスタンダードプランのみです。コミュニケーションプランとライトプランでは追加メッセージを配信できません[2]。3点目、本記事の金額はすべて税別です[1][2]。

2.全帯域で値上げになる。同額なのは5万通以下だけ#
5万通以下を除いて、すべての配信量で支払額が増加します。
現行の段階単価は、配信量が増えるほど1通あたりが安くなる仕組みです。最も安い帯域は1通1.1円で、公式ページも「配信すればするほどお得な単価」と説明しています[2]。新料金にはこの逓減がありません。20万通まで3円、超過分は2.5円で、2.5円より安い単価は存在しません[1]。つまり、配信量に応じて単価が下がる仕組みそのものが無くなります。
代表的な6水準で、現行と新料金の支払額を比較します。
| 追加メッセージ通数 | 現行(円・税別) | 新料金(円・税別) |
|---|---|---|
| 5万通 | 150,000 | 150,000 |
| 10万通 | 290,000 | 300,000 |
| 20万通 | 550,000 | 600,000 |
| 50万通 | 1,210,000 | 1,350,000 |
| 300万通 | 4,860,000 | 7,600,000 |
| 1000万通 | 13,160,000 | 25,100,000 |
どこまでが公式の数字かを分けておきます。20万通の現行550,000円は公式の計算例そのままの値です[2]。20万通・50万通・300万通・1000万通の新料金は、公式が掲載しているユースケース表の値です[1]。残る7つの金額は、私が段階単価表から算出した値です[2]。5万通と10万通の新料金も、20万通までの一律3円から算出しています[1]。

自社の額を出す考え方は難しくありません。現行は15段階の階段で、新料金は20万通までと超過分の2段で計算し、差を取るだけです。ただし算出できるのは支払額であって、その配信が生んだ売上ではありません。しかも配信計画を変えるたびに、同じ算出をもう一度行うことになります。
3.同じ日に、上限のほうも変更される#
10月1日には単価だけでなく、追加メッセージの上限設定も変更されます。追加メッセージには上限の設定があり、引き上げの申請が承認された場合の最大値が359万通に変更されます[1]。現在359万通を超える上限設定が適用されている場合は、2026年10月より359万通へ引き下げられます[1]。大量配信を前提に上限を確保しているアカウントほど、単価より先にこちらが効きます。
もう1つは上限目安の設定です。追加メッセージ数の上限目安を設定する機能は、2026年10月以降は新料金での換算になります。そのため、同じ通数を設定したままでも、利用料金の上限額が変更前より高くなる可能性があると案内されています[1]。従来と同程度の料金上限を希望する場合は、事前に設定内容を確認して変更するよう公式は求めています[1]。単価の話だけを追って設定を放置すると、意図しない金額の上限で10月を迎えます。

4.上げ幅を算出したあとに残るのは、売上側の問い#
支払額は自分で算出できますが、その配信が生んだ売上は同じ画面には存在しません。計測の仕組みそのものは既刊のLINE公式アカウントの売上効果で扱っているので、ここでは繰り返しません。要点だけ言えば、LINE公式アカウントの管理画面が示すのはクリックまでです。トークからサイトへ遷移した訪問者が購入まで至ったかどうかは、サイト側で測ることになります。そのときutm(流入元を見分けるためにリンクの末尾へ付ける目印)が要ります。遷移先のリンクにutmが付いていなければ、そのセッションはDirectに入るか、参照元だけが渡ってReferralに分類されるかのどちらかになります。行き先が2通りに割れるだけで、LINE経由として1行にまとまる形にはなりません。
支払いの時期も判断に効きます。月額固定費は月初の前払いですが、追加メッセージ料金は月末締めで翌月10日頃の後払いです[2]。つまり実額が確定するのは配信の翌月です。前月の配信ごとの売上が手元になければ、確定した請求額を見ても配信量の判断材料にはなりません。
改定後に迫られる判断は、結局のところ配信を減らすか続けるかの2択です。この判断は通数の話ではなく、1セッションあたりの売上であるRPSの話になります。配信別のRPSを比較する方法はキャンペーン別の売上効率で扱いました。広告以外のチャネルをRPSで評価する考え方は広告以外のチャネル効率の測り方にあります。クーポンやセールの効果を売れた件数ではなく売上で見る話はクーポン・セールの効果の測り方にあります。
改定後、毎月発生するのはこの工程です。翌月10日頃に確定した実額を受け取り、その月に配信した内容を思い出し、配信ごとの売上と1件ずつ突き合わせる。配信本数が月10本なら10回、キャンペーンを分けていればさらに増えます。判断の速度を決めているのは、上げ幅の計算ではなくこの突合工程のほうです。
RevenueScopeの解決策
utmを付けたLINE配信は、チャネル別の内訳でLINE経由として分類されます。RevenueScopeはそのチャネルを展開して、utm_campaign別の売上・セッション・RPS・CVRを表示します。ここでいう売上は、LINEの管理画面に載るクリック数ではなく、自社サイトで購入が成立した金額です。表示するのは直近期間のスナップショットです。配信通数と配信料金はRevenueScopeが保持しないデータなので、支払額は公式の管理画面の値を使います。
RSにMCP経由でAIアシスタントに聞くとこう返る#
直近30日のLINE経由をキャンペーン別に尋ねると、こう返ってきます。
| キャンペーン | セッション | 売上 | RPS | CVR |
|---|---|---|---|---|
| 新商品の先行案内 | 1,240 | 44.6万円 | 360円 | 4.6% |
| 週末クーポン配信 | 1,180 | 41.7万円 | 353円 | 4.5% |
※ 架空店舗で組んだ説明用の一例(イメージ)です。
RPSの差は2%で、この表だけでは配信の優劣が決まりません。決め手は表に含まれていない送信通数のほうです。売上がほぼ同じでも、片方が倍の通数を使っていれば、10月以降に増える支払額も倍になります。通数は公式の管理画面で確認できるので、この表の売上と併せて見れば、どちらの配信を厚くするかが決まります。
次の一手は、10月を待たずに8月と9月の配信でこの比較を成立させておくことです。utmを付け始めた月からしかキャンペーン別の売上は取り出せないので、改定後に慌てても遡れません。
FAQ#
よくある質問#
Q. ライトプランを使っています。今回の改定で支払額は増えますか?
A. 追加メッセージを配信できるのはスタンダードプランのみです[2]。コミュニケーションプランとライトプランでは、追加メッセージそのものを配信できません[2]。そのため今回の改定による追加の支払いも生じません[2]。無料メッセージ通数を超えて配信する必要が出た場合は、スタンダードプランへの変更が前提になります[2]。
Q. 追加メッセージが5万通以下なら、支払額は変わらないのでしょうか?
A. 追加メッセージが5万通以下であれば、現行も新料金も1通3円で同額です[1][2]。ただし上限目安の設定は2026年10月以降に新料金での換算へ変わるため、設定内容の確認は必要です[1]。
Q. LINEからの流入はGA4で何に分類されますか?
A. トークのリンクにutmが付いていなければ、そのセッションはDirectに入るか、参照元だけが渡ってReferralに分類されるかのどちらかです。配信の売上をLINE経由としてまとめて読むことはできません。GA4の分類がどう決まるかはGA4のチャネル分類で扱いました。
まとめ#
2026年10月1日から、追加メッセージは20万通まで1通3円になります[1]。20万通を超えた分は1通2.5円です(税別)[1]。この数字だけでは値上げかどうか判断できません。公式の料金プランページに掲載されている段階単価と突き合わせて、初めて分かることがあります[2]。同額なのは5万通以下だけで、それ以外は全帯域で支払額が増えます[2]。上げ幅は10万通で3.4%、300万通で56%です。
同じ日に上限引き上げが承認された場合の最大値が359万通へ変更され、上限目安の設定も新料金で換算されます[1]。単価と上限の両方を確認したうえで、10月までにやることは2つです。1つは、今月の追加メッセージ通数を新料金で計算すること。もう1つは、配信ごとの売上をキャンペーン別に取り出せる状態を先に作っておくことです。この2つがそろえば、上げ幅が何%であっても配信量を決められます。
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