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セール告知は何曜日の何時に打つか|自社の時間帯別売上で決める

セールの告知メールやメルマガは何曜日の何時に送ればいいのか。メール配信各社が言う「最適な時間」は互いに一致せず、しかもそれは他社の平均です。この記事では、開封されやすい時刻と買われやすい時刻を、自社の曜日別・時間帯別の売上(RPS)から決める手順を、専門用語を避けて整理します。セール開始は曜日で、告知メールは時間帯で決める考え方です。

セール告知は何曜日の何時に打つか|自社の時間帯別売上で決める

ネットショップのセール告知やメルマガは、何曜日の何時に送ればいいのか迷います。定番は「火曜の10時」ですが、それは他社の平均で、あなたのお店で買われる時刻ではありません。この記事では、開封されやすい時刻と買われやすい時刻を、自社の曜日別・時間帯別の売上から決める手順を、順番に整理します。

この記事のまとめ#

  • 「火曜の10時」などの定番アドバイスは、メール配信各社が集めた平均で、各社の答えも互いに一致しません
  • アクセスの数は曜日でも時間帯でもほぼ同じなのに、訪問あたりの売上は時間帯で約4倍、曜日で約2.6倍も違います(サンプルデータの例)
  • 決めることは2つ。セールを始める曜日と、告知メールを送る時刻です
  • 曜日と時間帯をかけ合わせた表(クロス集計)は作らず、別々に見て頭の中で重ねます
  • メールは1通あたりの売上効率で見ると強く、その1通を自社の稼ぐ時間帯に寄せる価値があります

1. 「火曜の10時」は誰かの平均#

「火曜の10時が正解」といった定番の配信アドバイスは、あなたのお店のデータではなく、誰か別の会社の平均です。

メール配信各社は毎年「送るのに最適な曜日と時間」を発表しています。ただ、各社の答えは互いに一致しません。HubSpotの調査では、最も反応が良い曜日は火曜で、時間は午前9時から正午だとされています[1]。一方でOmnisendは、開封やクリックが多いのは火曜だが、実際の購入が最も多いのは金曜だと報告しています[2]。時間枠を1つに絞ると、最も成果が出たのは金曜の朝7時でした[2]。

GetResponseは、曜日による差はほとんどないとしたうえで、良い時間帯として早朝の4〜6時と夕方の17〜19時を挙げています[3]。Brevoは火曜か木曜の10〜15時を基本線とし、記事の冒頭で「3人のマーケターに聞けば3通りの答えが返ってくる」と正直に書いています[4]。

メール配信4社が公表する最適な配信タイミングの対比表。HubSpotは火曜の午前、Omnisendは開封は火曜だが購入は金曜、GetResponseは曜日差ほぼなしで早朝と夕方、Brevoは火曜か木曜の10〜15時と、答えが互いに一致しないことを示す

こうして見ると、良い曜日は火曜・金曜・差なしと割れ、良い時間も午前・早朝・夕方とばらばらです。理由は単純で、各社が別々の顧客の、別々のデータを集めているからです。これらの調査は、出発点の目安としては役に立ちます。しかし、自社の顧客の数字ではありません。

もう一つ大事な点があります。Omnisendの結果が示すように、開封が多い時刻と、実際に買われる時刻は、同じとは限りません。だから告知の時刻は、この2つを重ねて決める必要があります。

2. アクセスはいつも同じくらいでも稼ぐ時間帯は4倍違う#

アクセスの数は曜日でも時間帯でもほぼ同じなのに、訪問あたりの売上は時間帯で約4倍、曜日で約2.6倍も違います。

判断の軸には、訪問あたりの売上(RPS)を使います。RPSは「1回の訪問が平均していくら売上を生んだか」を示す数字で、売上をセッション数(訪問の数)で割って求めます。指標としての詳しい説明はRPSとは|広告チャネル比較の指標・計算式・GA4での出し方に譲ります。

なお、曜日や時間帯で売上に山ができること自体と、その山の見つけ方は売れる時間帯と曜日|アクセスでなく売上で山を見つけるで扱っています。この記事では、その山を「告知をいつ打つか」の判断にどう使うかに絞ります。

下は、サンプルデータのフィクションサイト(見本の化粧品EC)の直近30日を例にした数字です。セッションの数は、曜日ごとに見ても時間帯ごとに見ても、大きな山はありません。曜日でいちばん多い日と少ない日でも1.5倍ほど、時間帯ではさらに差が小さく、アクセスはほぼフラットです。

ところが、RPSははっきり山ができます。時間帯で見ると、最も稼ぐ枠は最も稼がない枠の約4.1倍。曜日で見ると、最も稼ぐ曜日は最も稼がない曜日の約2.6倍でした。同じ人数の訪問でも、生まれる売上は時間帯や曜日で何倍も差がつく、ということです。

見本EC(サンプルデータのフィクションサイト)の時間帯別セッション指数とRPS指数の推移。セッションはほぼ横ばいなのに、RPSは16〜20時に約4.1倍の山ができることを示す。0〜4時を100とした指数

これはサンプルデータのフィクションサイトの数字で、倍率そのものはお店によって違います。しかし「アクセスの山と売上の山はずれる」という構図は、多くのECサイトに当てはまります。だから大事なのは、この倍率を覚えることより、自分のお店で同じ切り口を見て、稼ぐ曜日と時間帯を確かめることです。

もし「アクセスが多い時間に送る」とだけ決めていたら、人は来ても買われにくい時間に、告知を寄せてしまうかもしれません。

3. セール開始は曜日で告知メールは時間帯で決める#

決めることは2つだけです。セールを始める曜日と、告知メールを送る時刻です。

セールを始める曜日は、自分のお店で最も買われている曜日に合わせます。RPSと売上がいちばん高い曜日に、セール本体を重ねます。訪問者がよく購入する曜日を選ぶということです。

告知メールを送る時刻は、開封されやすい時刻買われやすい時刻を重ねて決めます。開封されやすい時刻は、送ったメールが読まれやすい時間帯です。買われやすい時刻は、RPSが高い時間帯です。この2つが近い時間帯を選べば、読まれて、そのまま買われやすくなります。

先に決めごとを1つ書いておきます。「金曜の夜」のように曜日と時間帯をかけ合わせた細かい表(クロス集計)は、作りません。曜日は曜日で山を見て、時間帯は時間帯で山を見て、頭の中で「金曜は強い、夕方は強い」と重ねて読みます。マスを細かく割るほど1マスあたりの件数が減り、少数のばらつきに判断が引っ張られるからです。曜日と時刻を各軸で押さえて重ねるほうが、告知の判断は安定します。

セール告知のタイミング決定フロー図。曜日別のRPSからセール開始日を決め、時間帯別のRPSと開封されやすい時刻を重ねて告知メールの配信時刻を決める手順を示す

告知の相手として特に相性がいいのが、一度購入した顧客です。リピーターは商品やお店をすでに知っているので、1通の告知で動きやすくなります。リピーターの割合の目安はECのリピート率の平均|計算と目安で扱っています。新規とリピーターでは反応が違うので、告知の中身も分けると効果的です。この分け方は新規とリピーターで売上を分けるで詳しく扱っています。カゴに商品を入れたまま買わずに離れた人への追いかけ告知も、送る時刻で反応が変わります。その実態はカゴ落ち率と売上への影響で扱っています。

メールは、広告に比べて軽く見られがちなチャネルです。しかし1通の配信あたりで生む売上で見ると、評価は変わります。既存の顧客へ直接届くメールは、1通あたりの売上効率が広告を上回ることも珍しくありません。だからこそ、その1通を打つ時刻を、自社の稼ぐ時間帯に寄せる価値があります。

RevenueScopeの解決策

ここまでで、セールの開始は買われる曜日に、告知メールは開封と購入が重なる時刻に寄せればいい、と見えてきました。残るのは、その「稼ぐ曜日」と「稼ぐ時間帯」を、自分のお店でどう正確につかむか、です。GA4でも時間帯ごとの訪問数の傾向はつかめます。ただ、そこで見えるのはセッション数の山で、訪問あたりの売上(RPS)の山ではありません。GA4の探索機能を使えば、売上と時間帯を結びつけて自分で組むこともできます。ただ、それをセールのたびに組み直すのは手間がかかり、設定も壊れやすくなります。

RevenueScopeは、この「山をつかみ直す」作業を自動化します。曜日別と時間帯別に、セッション数・訪問あたりの売上(RPS)・売上を、1つの画面で確認できます(表示はデモデータ)。「いつアクセスが多いか」だけでなく「いつ買われているか」も、同じ画面で一緒に確認できます。

曜日別の表示例(一例・イメージ・架空の数値)

曜日セッションRPS売上
190¥170¥32,300
160¥250¥40,000
150¥210¥31,500
140¥130¥18,200
135¥340¥45,900
130¥210¥27,300
170¥235¥39,950

時間帯別の表示例(一例・イメージ・架空の数値)。時間帯は4時間ごとの6つの区分で表示されます。

時間帯セッションRPS売上
0〜4時170¥80¥13,600
4〜8時175¥190¥33,250
8〜12時185¥270¥49,950
12〜16時170¥250¥42,500
16〜20時175¥290¥50,750
20〜24時190¥240¥45,600

この2つの表の使い方は、数字を告知の計画に落とし込むことです。曜日の表で、売上とRPSがいちばん高い曜日を、セールの開始日に据えます。この例なら金曜です。時間帯の表で、RPSがいちばん高い枠を、告知メールの配信時刻に据えます。この例なら夕方(16〜20時)です。アクセスがいちばん多いのは月曜と夜遅くですが、そこはRPSが高くありません。人の多さだけで決めていたら、月曜の深夜に告知を送り、実際に買われる金曜の夕方を後回しにしていたかもしれません。

RevenueScopeは、告知を寄せる曜日と時刻を、売上で決めるための判断材料を提供します。

RevenueScopeが表示するのは、曜日の山と時間帯の山という、別々の2つの軸です。「金曜の夕方」のようなかけ合わせ(クロス集計)や、前の期間との増減(前期比)は、この画面では出しません。2つの表を頭の中で重ねて、告知の曜日と時刻を決めます。かけ合わせの細かい表を作り込むより、このほうが見落としが減ります。

FAQ#

よくある質問#

Q. 定番の「火曜の10時」に送れば、失敗しませんか?

A. 必ずではありません。「火曜の10時」はメール配信各社が集めた平均で、あなたのお店で買われる時刻とは限りません。しかも各社の答えは互いに一致せず、開封が多い時刻と購入が多い時刻も別に出ます。まずは自分のお店の曜日別・時間帯別の売上を見て、そこから決めるのが確実です。

Q. 「金曜の夕方」のように曜日と時間帯をかけ合わせて見たほうが正確ではないですか?

A. かけ合わせた表は一見きめ細かく見えますが、1マスあたりの件数が減るぶん、少数のばらつきに引っ張られます。セール告知で使うなら、「よく買われる曜日」と「よく買われる時刻」を各軸で押さえ、頭の中で金曜×夕方と重ねるほうが外しにくくなります。

Q. 告知メールとセールの開始は、同じ日・同じ時刻にそろえるべきですか?

A. 分けて考えるのがおすすめです。セールの開始は「よく買われる曜日」に、告知メールの配信は「開封されやすく、かつ買われやすい時刻」に寄せます。開始日と告知時刻はそれぞれ別の理由で決まるので、無理にそろえる必要はありません。

まとめ#

ネットショップのセール告知は、つい「火曜の10時」のような定番に合わせがちです。でもそれはメール配信各社の平均で、各社の答えも互いに一致しません。あなたのお店で買われる曜日と時刻は、自分のデータでしか分かりません。

見本のデータでは、アクセスの数は曜日でも時間帯でもほぼ横ばいでした。それでも訪問あたりの売上は、時間帯で約4倍、曜日で約2.6倍も動きました。アクセスのピークと売上のピークは、別の時間に出ます。だから見るべきは、人の多さではなく、訪問あたりの売上(RPS)の山です。

やるべきことは、セールの開始を、よく買われる曜日に寄せること。そして告知メールの配信を、開封されやすく、かつ買われやすい時刻に寄せることです。曜日と時間帯はかけ合わせず、別々に見て頭の中で重ねる。これで、同じ手間でも告知が売上につながりやすくなります。

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