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futureshopの集客元別レポート|広告費で配分が変わる

futureshopの[reports]>サイトレポート>訪問数(集客元別)は、集客元ごとに訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額まで表示します。ただし、その集客元にいくら広告費を払ったかは、このレポートが表示する指標には含まれていません。注文金額の多い集客元へ来月の予算を寄せる初手が、広告費を突き合わせた時点で変わる理由と、突き合わせる前にそろっていない3つ(CSV出力の期間、集客元と広告費の単位、注文件数の集計方法)を解説します。

futureshopの集客元別レポート|広告費で配分が変わる

注文金額が最も多かった集客元へ、来月の予算を寄せる。futureshopの集客元別レポートは集客元ごとの注文金額まで表示するので、この初手だけなら1つの画面で打てます。ただ、その集客元にいくら払ったかはレポートの指標に含まれていないため、寄せ先は広告費を突き合わせた時点で入れ替わります。突き合わせる前にそろえておくものと、そろえたあとに配分がどう変わるかを見ていきます。

この記事のまとめ#

  1. futureshopの集客元別レポートは、集客元ごとの注文金額まで表示する

    訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額を、自然流入と広告流入に分けて確認できます

  2. 来月の予算配分は、広告費を突き合わせた時点で変わる

    注文金額が最も多い広告プラットフォームが、ROASでも首位とは限りません

  3. 突き合わせる前に、3つがそろっていない

    CSV出力の期間、集客元と広告費の単位、注文件数の集計方法です

1. futureshopの集客元別レポートは、集客元ごとの注文金額まで表示する#

[reports]メニュー>サイトレポート>訪問数(集客元別)を開きます。集客元はGoogle、Yahoo!、Bing、Facebook、Instagram、X(Twitter)などに分かれます。それぞれについて、訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額・訪問数の割合が表示されます[1]。集客元の判定にはUTMとリファラの値を利用します[1]。

さらに、集客元別-自然流入レポートと集客元別-広告流入レポートに分かれており、同じ指標を自然流入と広告流入で分けて確認できます[1][2]。会員・非会員や、新規・リピートでの分類にも対応します[1]。サイトのアクセスデータは2023年4月1日分から利用できます[3]。

(架空店舗Bの集客元ごとの注文金額を、多い順に8つ横バーで比較した図。Google(自然流入)300万円を先頭に、Instagram(広告流入)180万円、直接訪問150万円と続く。万円・イメージ)

なおこのreports機能はβ版で、commerce creator利用店舗の標準仕様です。追加コストなしで利用できます[3]。GA4を併用している店舗も同じ画面を使えます。futureshopはGA4の測定IDを管理画面に設定するだけでECサイトへ自動出力し、推奨されているeコマースイベントに標準対応します[4]。

集客元ごとの注文金額まで表示されるので、多くの店舗はこの画面だけで来月の広告予算の寄せ先を決めています。カート標準のレポートがどこまで表示するかの一般論はECカート標準のアクセス解析の比較で扱いました。この記事はfutureshop単体に絞ります。

2. 注文金額だけで寄せ先を決めると、最も多く払った集客元が首位になる#

集客元別レポートには注文金額が表示されます。だから、来月の予算をどこへ寄せるかはこの画面だけで決められます。Instagramの注文金額が最も多ければ、Instagramへ寄せる。速いですし、根拠も画面の中にあります。

ここで一度、投資判断に使う値を書き出してみます。

ROAS = 注文金額 ÷ 広告費

注文金額は集客元別レポートで確認できます。広告費のほうは、Meta広告やGoogle広告の管理画面に記録されています。そして注文金額が大きい集客元は、たいてい広告費も大きく投じた集客元です。分母を伏せたまま分子だけで順位をつけると、順位は投じた額の順位に近づきます。

公式マニュアル自身も、広告流入レポートの活用例で「出稿費対効果が得られているかを、確認してもよいかもしれません。」と書いています[2]。その確認に使う広告費は、事業者が持ってくる前提です。別のカートでも同じ形の課題が出ることはBASEで売上をチャネル別に見るで扱いました。

広告費を持ってくるところまでは、どの店舗でも今日できます。難所は、持ってきた広告費と注文金額が、そのままでは同じ条件で比較できないことです。しかもこの判断には締め切りがあります。来月の配信は月初に始まるので、突き合わせは月末の数日に集中します。

3. 期間・単位・集計方法の3つが、そのままではそろわない#

1つ目は、出力できる期間です。広告流入レポートの[データ出力する(CSV)]でダウンロードできる項目は、対象顧客・集客元・訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額です[2]。公式マニュアルには「『日別』『週別』『月別』のデータはダウンロードできません。各項目における、『表示期間』内のデータの合計が出力されます。」と明記されています[2]。月ごとに比較したい場合は、期間を変えて出力し直すことになります。

2つ目は、集客元と広告費の単位です。futureshopの集客元は、InstagramとFacebookを別々に集計します[1]。一方、広告費はMetaのアカウント単位で請求されます。突き合わせるには、InstagramとFacebookをMetaへ合算してから比較する形になります。

残る1つは、注文件数の集計方法です。futureshopは「同一セッション(30分以内)に、複数の参照元からアクセスされた場合は、初回訪問のアクセス元にてカウントされます。(先勝ちです。)」と定義しています[1]。広告プラットフォーム側は、注文完了ページに設置した自社の計測タグで集計します[5]。最初の接点を採るfutureshopと、広告のクリックを起点に集計する広告プラットフォームでは、同じ期間の同じ配信でも注文件数が一致しません。突き合わせは、この差の説明から始まります。

(集客元別-広告流入レポートの表示から、期間の分け方・広告費の用意・名称の単位という3つの分岐をたどってROASの算出に至る診断フロー図)

このうち後半の2つは、一度そろえたあとも毎月同じ形で現れます。広告プラットフォームが申告するROASと自社で計測したROASがずれる仕組みは媒体申告ROASと自社計測ROASで扱いました。

4. 注文金額が多い順とROASが高い順で、上位が入れ替わる#

広告費を突き合わせると、注文金額の首位とROASの首位は別の広告プラットフォームになります。

架空店舗Bの2か月合計で見てみます。集客元別レポートで「外部サイト(広告流入)」に集計されていた45万円は、リターゲティング広告のCriteo経由でした。ここで単位をプラットフォームへそろえると、注文金額はMetaが240万円、Google広告が120万円、Criteoが45万円です。広告費はMetaが120万円、Google広告が100万円、Criteoが15万円。ROASはそれぞれ2.0、1.2、3.0になります。

注文金額の首位はMetaです。ROASの首位は、注文金額では最下位だったCriteoです。Google広告は注文金額で2番目ですが、広告費を回収できている度合いでは最下位に落ちます。

(架空店舗Bの広告プラットフォーム3社について、広告費の構成比から注文金額の構成比への変化をS字曲線で示した図。Google広告だけが43%から30%へ下がる。%・イメージ)

広告費の構成比と注文金額の構成比を比べると、下がるのはGoogle広告だけです。この3社で広告費の43%を使い、注文金額では30%しか占めていません。来月の配分を見直すとき、削る候補はこの1社に絞られます。

ここまでの数値は、2か月をまとめた合計です。CSVでダウンロードできるのは表示期間の合計だけなので[2]、2か月を1回で出力すると、その2か月のあいだに何が動いたかは手元に残りません。月ごとに配分を見直す運用は月次でチャネル効率を見直すで扱っています。

この突き合わせには、担当がいません。futureshopは自社サイトで発生した注文を集計し、Meta広告やGoogle広告は自社が配信した広告の実績を集計します。どちらも自分の範囲では正確です。2つを同じ条件にそろえる工程だけが、毎月、誰の持ち場でもないまま残ります。

RevenueScopeの解決策

futureshopの集客元とMeta広告の請求単位は、登録の時点で対応が付きます。InstagramとFacebookからの流入はMetaのプラットフォーム単位にまとめたうえでROASを算出するため、名称を書き換える手作業は残りません。広告費の登録には2つの経路があり、年・月・チャネルごとにフォームへ入れるか、CSVでまとめて取り込みます。

架空店舗Bの広告プラットフォーム別の内訳(直近30日で読んだ場合・イメージ)

プラットフォーム売上広告費ROAS
Meta115万円72万円1.6
Google広告55万円50万円1.1
Criteo25万円5万円5.0

※この表は教材用に作った架空店舗の一例です。デモ画面のほうは見本ECの「サンプルデータ(日々更新)」で描かれており、開く日によって数値が変わります。

期間を3か月へ広げると、同じ3社がMeta2.0・Google広告1.2・Criteo3.0になります。長い窓ではMetaが2.0で収まっていて、直近30日で1.6まで下がっていたことは出てきません。3か月の2.0を根拠に来月もMetaへ寄せると、直近で下がっていた側へ足すことになります。

ROASは自社サイトで計測した売上を広告費で割った値です。Metaの売上は、InstagramとFacebookからの流入を合算した値で、広告以外の流入も含みます。広告プラットフォームが申告する表示回数・クリック・CV数も同じ内訳に載るので、自社計測の売上と突き合わせる材料はそろいます。

FAQ#

よくある質問#

Q. futureshopの集客元別レポートに、広告費を登録する方法はありますか?

A. 確認した公式ページに、広告費を登録する機能の記載はありません[1][2][3]。表示される指標は訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額・訪問数の割合です[1]。広告費は各広告プラットフォームの管理画面から取得し、futureshopの外で突き合わせることになります。

Q. GA4を連携すればROASまで確認できますか?

A. futureshopのGA4連携で自動出力されるのは、商品閲覧やカート追加、購入といった推奨eコマースイベントです[4]。公式ページが挙げているイベントの一覧に、広告費は含まれていません[4]。集客元ごとの注文金額という点では、futureshopのレポートのほうが追加の作業なしで確認できます。

Q. reports機能はβ版ですが、業務の判断に使って問題ありませんか?

A. 公式ページにβ版と明記されています[3]。commerce creator利用店舗の標準仕様で、追加コストなしで利用できます[3]。サイトのアクセスデータは2023年4月1日分から提供されています[3]。集客元ごとの注文金額を月をまたいで比較するなら、出力したCSVを自社側にも保存しておくと確実です。

まとめ#

futureshopの集客元別レポートは、集客元ごとの訪問数・CVR・注文件数・注文金額・平均注文金額を表示し、自然流入と広告流入に分けて確認できます[1][2]。判断の材料として手元にないのは広告費で、このレポートが表示する指標には含まれていません[1]。

広告費を突き合わせる前に、そろっていないのは次の3つです。

  • CSV出力は表示期間の合計だけで、日別・週別・月別ではダウンロードできない[2]
  • InstagramとFacebookは別々の集客元だが、広告費はMetaの単位で請求される[1]
  • 注文件数はfutureshop側が先勝ち[1]、広告プラットフォーム側は自社の計測タグで集計される[5]

ツール選定そのものはECアクセス解析ツールの選び方にまとめています。

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参考文献#

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