MakeShopの売上分析画面では、2026年4月以降の期間を選ぶと、流入元ごとのセッション数・カゴ落ち率・CVRが表示されます[1]。金額のほうは、ショップ全体の受注金額と、商品ごとの売上金額という形で表示されます[1]。流入元と金額を1行でつなぐにはGA4を足すことになり、今度は同じ月の売上が2つ出てきます。どちらの数をどの判断に使うか、ここで決めてしまいます。
目次
この記事のまとめ#
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流入元別に表示されるのはセッション数からCVRまで
金額はショップ全体と商品ごとに表示されます
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流入元別に振り返れるのは2026年4月以降
それより前の期間を選ぶと「データなし」と表示されます
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2つの数は一致させるのでなく、役割を割り振る
確定した金額はMakeShop、予算の配分はGA4から読みます
1. MakeShopの集客分析は流入元別にCVRまで表示する#
MakeShopの売上分析画面は6つのセクションに分かれています。売上分析・集客分析・注文分析・会員分析・クーポン分析・商品分析です[1]。このうち流入元を扱うのが集客分析で、閲覧には注文管理権限が必要です[1]。
先頭の売上分析セクションには、選択中の期間にかかわらず「前日」「直近7日」「今月」の受注金額(キャンセル除外・税込)を示す売上サマリーカードと、選択期間の受注金額を日次・月次で積み上げた売上累計金額グラフが表示されます[1]。ショップ全体でいくら売れたかは、ここで読めます。
集客分析には、流入元ドメイン別のセッション構成比が表示されます[1]。さらにドメインごとのセッション数・PV・カゴ落ち率・CVRも確認できます[1]。どちらも直接アクセスを除いた上位10件までです[1]。「直接アクセス」はMakeShopの画面表記で、リファラーが空の訪問を指します[1]。この訪問は流入元に関する3つのランキングから外れます[1]。
カゴ落ち率が流入元ごとに出るのは、標準の解析としては厚いほうです。カゴ落ち率そのものの読み方はカゴ落ち率と売上で扱いました。

同じ管理画面には、従来からの「アクセス統計」もあります。こちらのドメイン別アクセスで確認できるのは、訪問者数と全訪問者数に対する比率です[4]。ベーシックモードのみの対応です[4]。流入元の指標としては、売上分析画面の集客分析のほうが手前にあります。
標準の解析が流入元と売上をつなぐかどうかは、カートによって分かれます。STORESの場合はSTORESのアクセス解析でまとめました。
2. 金額が表示されるのは、ショップ全体と商品ごとの2か所#
流入元別に振り返れるのは、2026年4月以降の期間です。売上・クーポン・商品・会員のデータは2024年以降まで遡れますが、集客と注文のデータは、それより前の期間を選ぶと「データなし」と表示されます[1]。この日付を境に、流入元ごとに読める指標はセッション数からCVRまで広がりました。金額のほうは、別の2か所に置かれたままです。
金額が表示されるもう1か所が商品分析です。商品ごとの注文数・販売個数・売上金額・アクセス数・CV・CVRが表示されます[1]。金額を分解する軸は商品です。どの経路から来た訪問が売上を作ったのかは、全体の受注金額と商品ごとの売上金額を見比べても決まりません。
制約はほかにもあります。データは毎日深夜のバッチで更新され、前日分までが表示されます[1]。金額は税込・送料込で、キャンセルを除いた値です[1]。書き出しは画面上での確認のみで、集計の粒度は日次と月次です[1]。
流入元別の売上をGA4で読む考え方はGA4の参照元・チャネル別売上で扱いました。
3. GA4を足すと、同じ月の売上が2つの数になる#
結論から言うと、GA4を入れれば流入元別の売上は出ます。ただし同じ月の売上が2つ表示されます。
MakeShopの管理画面には、GA4の測定IDを入力する欄があります[2]。対応するイベントはpurchase・begin_checkout・add_to_cart・view_cart・sign_upの5つです[2]。測定IDを登録したショップでは、購入完了イベントをMakeShopのサーバーから直接GA4へ送る連携も用意されています[2]。ここは概念として押さえておけば足ります。手順は公式マニュアルに載っています。
つまずくのは、測定IDを登録し終えたあとです。GA4にも流入元別の売上が出ますが、MakeShopの売上分析と同じ月を見ても金額が一致しません。原因は精度ではなく集計対象です。MakeShopは前日までのバッチで、キャンセルを除いた税込・送料込の金額を集計します[1]。GA4の購入イベントはタグが発火した時点で記録され、キャンセルのあとも残ります。どちらの数が正しいのかという議論はGA4の購入数が注文数を上回るで扱いました。
分類の単位も揃っていません。MakeShopの集客分析はドメインを単位にし、直接アクセスをランキングから外します[1]。GA4はDirectを1つのチャネルとして保持します。Directの中身はGA4のDirect/(none)が増える理由で整理しました。ドメインを単位にすると、広告のクリックも自然な投稿も同じSNSのドメインとして1つにまとまります。

決済の経路も重なります。3Dセキュアなどを導入したクレジットカード決済では、決済の途中でカード会社の認証画面へ移ることがあります[2]。対象はGMO-PG・イプシロン・クロネコwebコレクトの決済です[2]。このときクロスドメイントラッキングのパラメーターが引き継がれず、参照元の計測ができなくなります[2]。有料SSLと独自ドメイン設定を使っていない場合は、決済画面のドメインがmakeshop.jpになります[2]。GA4の参照元除外リストにショップのドメインとmakeshop.jpを登録する運用が要ります[2]。Amazon Payを使うなら、その決済画面のドメインも登録します[2]。
同じ「CVR」という名前でも、算出方法は2通りあります。MakeShopでは売上分析画面がCV÷アクセス数、商品詳細分析画面がCV÷PVです[1]。
2つの数を突き合わせる前に、単位を確かめます。MakeShopの集客分析はセッションを母数にし、注文はキャンセルを除いた確定分で締めます[1]。GA4はタグが発火したセッションを母数にし、購入イベントはキャンセルのあとも残ります。母数の取り方も、集計を締める時点も異なります。単位が異なるまま割った値を月ごとに見比べても、増えたのが売上なのか集計の対象なのかは決まりません。
4. 予算の配分はGA4の売上、確定額はMakeShopの売上で見る#
MakeShopの売上分析が答えるのは、確定した金額です。キャンセルを除いた税込・送料込の売上が、ショップ全体と商品ごとに表示されます[1]。月次の締めや、どの商品の在庫を厚くするかの判断はこちらを見ます。
GA4が答えるのは、どの経路から来た訪問が売上を作ったかです。キャンセル分を含む見込みの金額ですが、流入元ごとに分解できるのはGA4です。来月どのチャネルに予算を置くかは、この数字から読みます。なお広告費を入力する項目は、公式マニュアルの分析機能の一覧に掲載されていません[3]。注文完了画面には注文金額などを外部のツールへ渡すコンバージョンタグを出力できます[5]。これは値を外へ送る仕組みで、受け取るのは外部のツールです。
架空店舗Aの1か月を、GA4で読んだ形で示します。RPSはセッションあたり売上のことで、売上をセッションで割った値です。

1回の訪問が持ち帰る金額は、流入元によって80円から200円まで幅があります。数値は次のとおりです。
架空店舗AのチャネルごとのRPS(GA4で読んだ1か月・イメージ)
| チャネル | セッション | 売上 | RPS |
|---|---|---|---|
| 検索エンジン | 12,000 | 240万円 | 200円 |
| 広告 | 6,000 | 84万円 | 140円 |
| SNS | 4,000 | 32万円 | 80円 |
| メール | 1,500 | 18万円 | 120円 |
この表はGA4の画面から流入元ごとに取り出して組み立てたものです。MakeShopの商品分析にある確定した売上金額とは、集計を締める時点が異なります。カゴ落ち率はMakeShopの集客分析にあり、この表とは別の画面で読む値です。3つの数字を1つの表にまとめても、母数と締める時点が揃っていないので、割った値が何を表すかは決まりません。しかも集客分析はCSVでの書き出しに対応していないため[1]、この集め直しは毎月手作業になります。
RevenueScopeの解決策
MakeShopの集客分析はセッションを母数に確定分で締め、GA4はタグが発火した母数にキャンセル込みで積みます。RevenueScopeは、この母数と締める時点をどちらも1つに固定したうえで、流入元ごとのセッション・売上・RPSを同じ表に表示します。
架空店舗Dのチャネル別の内訳(イメージ)
| チャネル | セッション | 売上 | RPS |
|---|---|---|---|
| Google検索 | 7,000 | 126万円 | 180円 |
| Yahoo!ショッピング | 2,500 | 30万円 | 120円 |
| LINE | 1,800 | 27万円 | 150円 |
| 価格比較サイト | 900 | 9万円 | 100円 |
※架空店舗Dは、この記事のために組んだ数字です。CTAから開くデモ画面は見本ECの「サンプルデータ(日々更新)」を読んでいるため、チャネルの顔ぶれも金額も上とは一致しません。
セッションが最も多いGoogle検索が、RPSでも180円で最上位です。入れ替わるのはYahoo!ショッピングとLINEの間だけで、先頭は変わりません。ここで確定するのは、来月の配分で減らす候補から外す経路が、Google検索の1本だという点です。
順当な表です。それでも、先頭が変わらないと分かった状態で配分を決められるのは、3つの画面から集めた数字を突き合わせている段階とは異なります。売上はRevenueScope自身のトラッキングで集計するためGA4の売上と同じ値にはなりませんが、セッション・売上・RPSは1つの基準で表示されます。アトリビューションモデルも切り替えられるので、どの接点に売上を帰属させるかを変えたときのチャネル別の金額も、同じ表で読めます。
FAQ#
よくある質問#
Q. MakeShopの標準機能だけで、流入元ごとの売上金額を確認できますか?
A. 集客分析に表示されるのはセッション数・PV・カゴ落ち率・CVRまでで、売上金額は挙がっていません[1]。売上金額はショップ全体と商品ごとに表示され、商品分析では商品を軸にした分解になります[1]。流入元ごとの金額が要るなら、GA4など外部のツールを併用することになります。
Q. MakeShopの売上とGA4の売上が合いません。設定を見直すべきでしょうか?
A. 設定の問題とは限りません。MakeShopは前日までのバッチでキャンセルを除いた金額を集計し[1]、GA4の購入イベントはキャンセルのあとも残ります。3Dセキュアを通る決済では参照元の計測ができなくなる場合もあります[2]。一致させるより、どちらをどの判断に使うかを決めるほうが早く進みます。
Q. 集客分析で去年の同じ月と比べたいのですが、表示されません。なぜですか?
A. 集客と注文のデータを確認できるのは2026年4月以降だけだからです[1]。それより前の期間を選ぶと、該当セクションは「データなし」と表示されます[1]。売上・商品・会員のデータは2024年以降まで遡れます[1]。
まとめ#
MakeShopの集客分析には、流入元ごとのセッション数・PV・カゴ落ち率・CVRが表示されます[1]。金額はショップ全体の受注金額と商品ごとの売上金額として表示され、流入元ごとの内訳は公式マニュアルに挙がっていません[1]。
GA4を足すと流入元別の売上は出ますが、同じ月でも金額は一致しません。MakeShopはキャンセルを除いた確定分[1]、GA4はタグが発火した時点の記録だからです。3Dセキュアを通る決済では参照元そのものが残りません[2]。
役割を割り振っても、セッション・売上・カゴ落ち率を毎月それぞれ別の画面から集める作業は残ります。集客分析はCSVでの書き出しに対応していないため[1]、この集め直しは手作業のままです。月次レポートを作り始める前に、確定額とチャネル別の配分のどちらを先頭に置くかを決めてください。
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