2026年10月に入ると9月の広告の数字を開くと、広告費は8月と同じなのに、どのページが売上を作ったのかが先月と同じようには読み取れなくなります。2026年9月16日より、LINEヤフー広告の検索広告で、自動作成によるクイックリンクアセットの配信が始まるからです。
目次
この記事のまとめ#
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公式が示している実施日は2つ
9月2日にアカウント設定へ自動作成アセットの設定機能が追加され、9月16日に自動作成クイックリンクの配信が始まります
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申し込みは要らず、外す側の操作になる
広告表示アセットの自動作成は、実施日に検索広告の全アカウントで有効になります
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自動で作られるのは、広告の最終リンク先とは別のページへのリンク
遷移先を絞って運用してきた店ほど、指定していないページが遷移先に加わります
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9月以降のページ別の伸びは、流入元を分けずに読むと結論を間違える
外すか残すかの決め手は、増えた着地先が売上を作っているかどうかです
1.9月2日に設定が出て、9月16日に自動のクイックリンクが配信される#
公式が示している日付は2つで、片方は設定ができるようになる日、もう片方は配信が始まる日です。
対象はLINEヤフー広告の検索広告です[1]。実施日は2つ、予定として示されています。1つ目は「2026年9月2日(水):アカウント設定画面に自動作成アセットの設定機能を追加」[1]。2つ目は「2026年9月16日(水):自動作成によるクイックリンクアセットの配信を開始」です[1]。あわせて「時期は変更になる場合があります」との注記も付いています[1]。
読み違えやすいのは、この2つが別々の意味を持つところです。9月2日は設定を操作できるようになる日であって、何かが自動で始まる日ではありません。自動で始まるのは9月16日のほうです。
注意事項には、申し込みが要らないことがはっきり書かれています。「広告表示アセットの自動作成は、実施日に検索広告の全アカウントで有効になります」[1]。有効にする操作ではなく、外す操作のほうが広告主側に残ります。運用方針などで自動化を利用しない場合は、アカウント設定画面へ自動作成アセットの設定機能が追加されてから「クイックリンク」のチェックを外す、という手順です[1]。
つまり手を動かせるのは、設定機能が追加される9月2日から、配信が始まるまでのあいだになります。

同じ9月に、別の媒体でも自動化の変更がある#
自動化の既定オンは、この媒体だけの動きではありません。Google広告でも2026年9月から自動アップグレードが始まり、その対象範囲はGoogleのAI Max、9月の対象は動的検索広告ではないで整理しました。あちらは広告文の自動生成が主題なので、変わる場所が今回とは違います。
2.自動で作られるのは、広告の最終リンク先とは別のページへのリンク#
クイックリンクは、広告タイトルのリンク先とは違うURLへのリンクを広告の下部に表示する機能です。
ヘルプの定義はこうです。「クイックリンクアセットとは、広告の下部に、広告タイトルのリンク先(最終リンク先URL)とは異なるURLへのリンクを表示できる機能です。サイトのトップページ以外のリンクに直接誘導でき、ニーズの高いサイト内ページへのリンクを表示することで、コンバージョンの向上を期待できます」[2]。
ここが今回の変更の芯です。自動で作られるのは広告文ではなく、最終リンク先とは別のページへのリンクのほうです。つまり9月16日以降、広告からの遷移先は広告主が指定した1つのURLの外側へ広がります。
自動作成の材料も公式に書かれています。「アカウント内の入稿情報をもとにクイックリンクアセットを自動作成し、広告グループに自動で関連付けます。該当のクイックリンクアセットは審査の承認後に配信が開始されるため、お客様が操作することなく、作成から配信開始までが可能です」[1]。作成から配信までのあいだに、広告主が確認する工程は入りません。
できることにも線が引かれています。「自動化によって作成された広告表示アセットの操作は、配信設定の変更と削除のみ可能です」[1]。文言やリンク先を書き換えて意図に寄せる、という直し方はできません。

自分で登録してきた店ほど、遷移先が意図そのものだった#
ヘルプはクイックリンクの活用例を3つ挙げています[2]。複数地域に展開している店舗が、地域ごとのページへ直接誘導すること。商品やサービスのカテゴリー別のページへ誘導すること。スケジュール設定の開始日と終了日を使って、季節ごとにリンクを出し分けること[2]。どれも、どのページへ送るかを広告主が決めてきた運用です。
表示の順番も広告主が決めるわけではありません。ヘルプには「クイックリンクアセットはよりクリックされやすい順に広告に表示されます」とあります[2]。遷移先の候補が自動で増えれば、広告の下部に何が出るかの組み合わせも、これまでの運用の外側へ広がります。
季節商品のLPだけへ送っていた広告が、カテゴリページや特集ページや記事ページへも送るようになる。9月16日に起きるのは、この変化です。
3.遷移先が増えると、着地ページ別の売上の見え方が変わる#
9月以降にページ別の数字が変わったとき、その変化が検索によるものか広告によるものかは、ページ別の数字だけでは決まりません。
前提として、同じ媒体からの流入がチャネルとして分類できている必要があります。LINEヤフー広告の流入がどう分類されるかはYahoo!広告がGA4で自然検索に混ざるで扱いました。ここが崩れていると、以下の話はどれも成立しません。
自動生成の遷移先に選ばれるのは、サイト内の既存ページです。カテゴリページ、特集ページ、記事ページ。どれも、これまで検索からの流入で評価してきたページです。9月にそこへ広告からの流入が混ざると、ページ別の閲覧が伸びたのを「SEOが効いた」と読む余地が生まれます。伸びた分が検索から来たのか広告から来たのかは、ページ別の数字を1つ見ただけでは決まりません。
売上の側でも同じことが起きます。これまで「この広告はこのLPへ」で読めていた着地が複数ページに分かれると、着地ページ別の売上も分かれます。広告費は同じキャンペーンに載ったままなので、キャンペーン単位の数字だけを見ていると、分散したこと自体が視界に入りません。

外すか残すかの決め手は、この分散の中身にあります。着地先が増えること自体は悪い話ではありません。ニーズの高いページへ直接誘導できれば、コンバージョンの向上が期待できると公式も書いています[2]。問題は、増えた着地先が実際に売上を作っているかどうかが、量の数字だけでは分からないところです。着地ページを売上効率で比べる見方そのものは売れるLPの見分け方で整理しました。
増えた遷移先を手で追うと、前処理で時間が消える#
手で追うなら、まず広告管理ツールを開いて、自動で作られたクイックリンクの遷移先URLを書き出します。次にサイト側でページ別の数字を出力し、書き出したURLと突き合わせます。ここで、広告側のURLにはパラメータが付き、サイト側は素のパスで出てくるので、表記を揃える作業が先に挟まります。突き合わせそのものより、この前処理のほうが時間を取ります。
しかも自動作成の材料はアカウント内の入稿情報です[1]。入稿の中身が変われば遷移先の候補も入れ替わるので、この前処理は一度やれば終わる種類の作業ではありません。判断の速さを決めているのは、突き合わせの前にある表記合わせのほうです。
RevenueScopeの解決策
RevenueScopeは、ページ別の数字を2つの画面に分けて表示します。1つ目はページ別の閲覧で、PV・ユニーク訪問者・平均滞在秒・直帰率に加えて、閲覧数の前期比と、そのページのGoogle検索での表示回数・クリック・掲載順位を同じ行に表示します。前期にそのページの行が無かった場合は新規として区別するので、9月に初めて閲覧が立ったページを特定できます。2つ目はコンテンツ改善案で、ページ別の着地売上を表示します。着地売上は、購入が成立したセッションが最初に着地したページへ実測の売上を帰属させた値で、全チャネルを合算しています。着地売上という指標の使いどころは記事のCVRは測っても意味がないで扱いました。
使う順番は2段です。まず閲覧の画面で、9月に新しく現れたページと、閲覧が伸びたページを絞り込みます。同じ行にGoogle検索のクリックが並んでいるので、閲覧だけが伸びて検索のクリックが伸びていないページは、伸びた分がGoogle検索の外から来たと読めます。Google検索での露出が母数なので、この列が答えるのはGoogle検索側の動きに限られます。そのうえで改善案の画面に移り、絞り込んだページの着地売上を確かめます。改善案の画面はGoogle検索で露出のあるページを母数にして、打ち手のあるページに絞って表示します。
RSにMCP経由でAIアシスタントに聞くとこう返る#
9月以降の着地ページ別の売上を尋ねると、こう返ってきます。
| ページ | 着地セッション | 着地売上 | RPS |
|---|---|---|---|
| 保湿クリームのLP | 620 | 42.2万円 | 680円 |
| カテゴリ「スキンケア」 | 1,180 | 13.0万円 | 110円 |
| 特集「秋の乾燥対策」 | 810 | 4.0万円 | 49円 |
| 記事「化粧水の選び方」 | 660 | 6.0万円 | 91円 |
※ 一例(イメージ)。サンプルデータのフィクションサイトです。
着地セッションが最も少ない保湿クリームのLPが、着地売上でもRPS(1セッションあたりの売上)でも首位です。着地セッションが最も多いカテゴリページのRPSは110円で、LPの680円の6分の1ほどにとどまります。特集ページは49円です。
判断はここで決まります。増えた着地先が量を集めているだけなら、自動作成のチェックを外して遷移先を指定した1つへ戻す。売上を作っているなら残して、そのページを着地先として整えにいく。どちらへ進むかを決めているのは、量で上位に来た行ではなく、量では最下位だったLPの1行のほうです。
FAQ#
よくある質問#
Q. 自動化を使いたくない場合、いつ何をすればいいですか?
A. アカウント設定画面に自動作成アセットの設定機能が追加されるのは2026年9月2日です[1]。運用方針などで自動化を利用しない場合は、この機能が追加されてから「クイックリンク」のチェックを外します[1]。自動作成によるクイックリンクアセットの配信開始は2026年9月16日なので[1]、配信が始まる前に外すことになります。実施日は変更になる場合があると注記されているので[1]、告知ページ側の更新も見ておくと確実です。
Q. 自動で作られたクイックリンクは、あとから文言やリンク先を直せますか?
A. 直せません。自動化によって作成された広告表示アセットにできる操作は、配信設定の変更と削除のみです[1]。作成そのものはアカウント内の入稿情報をもとに行われ、審査の承認後に配信が始まります[1]。
Q. 9月にページ別の閲覧が伸びました。SEOの成果と考えていいですか?
A. 閲覧の数字だけでは決まりません。自動作成の遷移先に選ばれるのはサイト内の既存ページなので、これまで検索だけで評価してきたページに広告からの流入が混ざります。そのページのGoogle検索でのクリックが同じだけ伸びているかを確かめると、伸びた分の出どころを切り分けられます。サイト側のページ構成が変わったときに売上でたどる方法はリニューアルで順位が下がったで扱いました。
まとめ#
LINEヤフー広告の検索広告で、2026年9月2日にアカウント設定へ自動作成アセットの設定機能が追加されます[1]。配信が始まるのは9月16日で、自動作成によるクイックリンクアセットが対象です[1]。広告表示アセットの自動作成は実施日に検索広告の全アカウントで有効になるので[1]、使わないなら配信が始まる前に「クイックリンク」のチェックを外すことになります。実施日は変更になる場合があると注記されています[1]。
自動で作られるのは、広告の最終リンク先とは別のページへのリンクです[2]。9月以降は広告のクリックが着地するページの顔ぶれが変わり、着地ページ別の売上も分かれます。外すか残すかは、増えた着地先が売上を作っているかどうかで決まります。量で上位に来た着地先が売上でも上位とは限らないので、決め手になるのは着地ページごとの売上のほうです。
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