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リニューアルで順位が下がった|消えたページを売上で探す

サイトをリニューアルしたら検索順位が下がった。しかし本当に影響が大きいのは、順位の数字が下がったことより、移行の混乱で検索から消えたページが毎月生んでいた売上が消えたことです。本記事では、リニューアル後の損失を順位の減点でなく『そのページが稼いでいた売上の消滅』として見る方法を、専門用語を避けて整理します。移行前後をページ別の売上で突き合わせ、消えたページを金額で名指しする考え方が中心です。

リニューアルで順位が下がった|消えたページを売上で探す

サイトをリニューアルしたら検索順位が下がった。しかし本当に影響が大きいのは、順位の数字が下がったことではありません。移行の混乱で検索から消えたページが、それまで毎月いくらの売上を生んでいたか——その金額が消えたことです。損失を順位でなく売上で見直し、消えたページを金額で名指しする考え方を、順を追って整理します。

この記事のまとめ#

  • リニューアル後に本当に失われるのは、順位の数字ではなく、そのページが毎月生んでいた売上です。順位の下落幅だけを見ても、どのページがいくら分の売上を失ったかは分かりません
  • だから見る軸を変えます。移行前後を「ページ別の売上」で突き合わせ、稼いでいたのに黙ったページを金額で名指しする。これが損失を正しく測る入り口です
  • 名指しできれば、次の一手が売上順に決まります。まず復元する、リダイレクトをかけ直す、統合する——どのページから手をつけるかを、順位の高さでなく失った金額の大きさで選べます
  • やり方は簡単でも、数十から数百のページを移行前後で突き合わせ続けるのは重たい作業です。だからこそ、ページ別の売上を1画面で確認できる状態が効果的です

1. リニューアルで下がったのは順位でなく、そのページの売上#

リニューアルで失われた本当のものは、順位の数字ではなく、そのページが稼いでいた売上です。順位の下落は合図にすぎず、実害は金額に出ます。

リニューアルやリプラットフォーム(サイトの土台を別の仕組みに載せ替えること)では、URLの構造が変わったり、古いページが新しいページに統合されたりします。このとき、以前は検索から人を集めて売上を生んでいたページが、リダイレクト(転送)の設定漏れや内容の作り替えで、気づかないうちに検索から消えることがあります。順位ツールを見れば、そのキーワードの順位が下がったことは分かります。しかし「そのページが毎月いくらの売上を生んでいたか」は表示しません。だから順位表を見ている限り、たくさんの赤い矢印のうち、どれが本当に大きな損失なのかを見分けられないのです。

ここには順位ならではの落とし穴もあります。順位が10位から18位に下がったキーワードと、3位から5位に下がったキーワードが並んでいたとき、下落幅が大きいのは前者です。しかし、後者のページが月に何十万円も売上を生んでいたなら、影響が大きいのは後者です。逆に、大きく順位を落としたキーワードが、もともと誰も買わないキーワードだったなら、その下落で失う売上はほとんどありません。順位の下落幅と、失った売上の大きさは、同じ順には並びません。順位が下がる原因そのものの一般的な見分け方は検索順位が落ちたコンテンツの見つけ方で扱いました。本記事はそのなかでも、リニューアルという一度きりの大きな移行に的を絞り、下落を売上で測り直します。だから最初にすべきは、消えたページを売上で見直すことです。

リニューアル前後で3ページの月間売上を比べたBefore/After図。移行前に月30万円を稼いでいた「乾燥肌対策特集」が移行後にほぼゼロへ落ち込み、月2万円の用語ページ「セラミドとは」はほぼ横ばい、月8万円の商品ページ「ハンドクリーム」は4万円へ半減。順位の下落幅と失った売上の大きさが一致しないことを示す。数値はイメージ(架空の例)

2. 消えたページを、順位でなく売上で名指しする#

見る軸は、順位の下落幅ではなく、ページ別の売上です。移行の前と後で、各ページがいくら稼いでいたかを突き合わせ、黙ったページを金額で名指しします。

やり方はこうです。まず移行前の状態で、ページごとに「そのページを入口にして生まれた売上」を押さえておきます。次に移行後、同じ基準で各ページの売上を見ます。すると、以前は毎月まとまった金額を生んでいたのに、移行後はほぼゼロになったページが出てきます。これが、稼いでいたのに黙ったページです。順位表では8位が18位になった程度の見え方でも、売上で見ると「月に数十万円が消えた」という一行になる。同じ出来事でも、金額に置き換えて初めて損失の重さが伝わります。

このとき大事なのは、ページを売上の大きい順ではなく、失った金額(移行前と後の差)の大きい順に並べることです。もともと稼いでいなかったページが少し落ちても、影響は小さい。逆に、売上の柱だったページが黙ったなら、そこが最優先になります。実際、サイトを全面的に作り替えたのに検索評価がむしろ下がった、という声は珍しくありません。大改修のあとに順位が落ちること自体は、実際にあります。ただ、その損失を順位の下げ幅で語っている限り、どこから直すべきかは決められません。失った金額で名指しできて初めて、直す順番が決まります。

見本ECのデータで同じことを試すと、移行前後のページ別売上の差は、順位の下落幅とはっきりずれます。順位を大きく落としたページが金額ではほとんど変わらず、順位の下げ幅は小さいのに売上を大きく失っているページがある。この逆転は、ページを金額の差で並べ替えて初めて表に出てきます。移行後にどのページを復元し、どこにリダイレクトをかけ直すか——その優先順位を、順位でなく失った売上で選べるようになります。

移行前後でのページ別の失った売上を降順に並べた横棒グラフ。特集「乾燥肌対策特集」が月30万円減で最上位に橙で強調、商品「ハンドクリーム」が月4万円減、用語「セラミドとは」はほぼ横ばい。順位の下落幅でなく失った金額でページを名指しする様子を示す。数値はイメージ(架空の例)

3. 移行前後を売上で突き合わせる作業が、なぜ続かないのか#

やり方はここまでで十分に簡単です。重たいのは、これを実際に、ページをまたいで移行前後でそろえ続けることです。

ページは数十から数百あります。順位ツールは順位しか出さず、そのページが売上をいくら生んでいたかは持っていません。一方でアクセス解析は、ページの閲覧数は出しても、「そのページを入口にした売上」を移行前後で比較する作りにはなっていません。売上は購入という別の接点で起き、どの入口ページの成果なのかがページ単位で結びつきにくいからです。結局、順位ツールと解析ツールとスプレッドシートを行き来して、ページごとに順位と売上を手動で貼り合わせることになります。移行直後だけならまだしも、これを確認のたびに、全ページ分そろえ直すのは続きません。

そもそもリニューアル後は、順位が落ちた原因の切り分け自体が難しい時期です。移行の設定なのか、内容の作り替えなのか、季節やアルゴリズム更新なのか、変数が多すぎて因果を一つに絞りにくい。だからこそ、まず「どのページが、いくら分の売上を失ったか」という金額の事実を、迷わず一望できる状態が必要です。原因を議論する前に、売上を失っている場所を金額で特定する。ここが手作業だと重たく、しかも確認のたびに繰り返し必要になる——この重たい反復こそが、消えたページを見逃す一番の理由です。

なお、順位が下がった原因の切り分けそのものは、別の記事に譲ります。順位は変わっていないのにクリックだけが減っているなら、原因はAI要約かもしれません(検索順位は同じなのにクリックが減る)。移行で売上の計測そのものが途切れる場合の引き継ぎ方は、カート移行で計測を引き継ぐにまとめました。本記事はその手前で、まず「どのページが、いくら分の売上を失ったか」を押さえることに集中します。

移行後に順位が落ちたページを起点にした復元優先順位の診断フロー図。前の期間に売上やクリックを運んでいたかで分岐し、運んでいた場合は失った金額の大きい順に復元、運んでいなかった場合は監視にまわす、という打ち手の決め方を示す。数値はイメージ(架空の例)

RevenueScopeの解決策

ここまでで、リニューアル後の損失は、順位の下落幅でなくページ別の売上で測るものだと分かりました。その型は「移行前後で稼いでいたのに黙ったページを、金額で名指しする」ことです。残るのは、その突き合わせを、全ページ分どう一望するかです。

RevenueScope は、ページを入口にして生まれた売上(着地売上)をページ別に表示します。着地売上とは、そのページを入口にしたセッションから生まれた購入を、入口ページに紐づけて集めた金額です(回遊した先での購入も入口ページに寄せて数えます)。あわせて、各ページの訪問数の前期比と、そのページの検索順位の推移も同じ画面で表示します。だから移行後に「訪問が前期比で大きく落ち、着地売上も消えたページ」を、順位の下落を待たずに一覧の上位へ出します(表示はデモデータ)。

以下は一事例(イメージ)です。数値・ページ名は架空です。

ページ順位(前→今)検索クリック(前→今)着地売上状態
乾燥肌対策特集5位→9位月2,000→150月30万円失速
夏のUVケア特集3位→15位月1,200→90月9万円失速
ハンドクリーム6位→8位月700→300月5万円失速
セラミドとは8位→10位月2,600→2,500月2万円安定

この事例の特徴は、順位の下落幅ではなく、着地売上と検索クリックの前期比を併せて表示している点です。上の行ほど、以前は売上を生んでいたのに移行後に黙ったページで、失った金額が大きい。順位ツールだけを見ていたら、下落幅の大きいキーワードに目を奪われ、実際に稼いでいたページの沈黙を後回しにしていたかもしれません。ページ別の着地売上と前期比を1画面で比較できると、打ち手の優先順位が決まります。まず復元するページ、リダイレクトをかけ直すページ、いったん保留するページを、順位でなく失った売上を根拠に選べます。移行前の記録と比較すれば、消えたページの損失をそのまま金額で確認できます。

RevenueScope は粗利や在庫、顧客ごとの生涯売上ではなく、ページ別の着地売上・訪問の前期比・検索順位の推移という、移行の損失を金額でとらえるための指標に絞って表示します。着地売上は入口ページ基準の実測で、どのページの売上が大きく落ちたかを金額の大小と方向で示します。だから RevenueScope があれば、リニューアル後に「どのページから直すか」を、順位の高さでなく失った金額で決められます。

FAQ#

よくある質問#

Q. リニューアル後に順位が下がったら、まず何を見ればいいですか?

A. 順位の下落幅ではなく、ページ別の売上を見てください。順位が大きく落ちたキーワードより、以前まとまった売上を生んでいたのに移行後に売上が消えたページのほうが、失う金額は大きいことがよくあります。まず「稼いでいたのに訪問と売上が消えたページ」を金額の大きい順に並べ、そこから復元やリダイレクトの手を打つ。この順番だと、限られた時間を売上に効く直しから使えます。

Q. 順位ツールを持っていれば、消えたページの損失は分かりますか?

A. 順位ツールは順位の上下を示しますが、そのページがいくらの売上を生んでいたかは持っていません。だから「順位が下がった」ことは分かっても、「いくら分の売上が消えた」かは分かりません。損失を金額で見るには、順位とは別に、ページを入口にした売上を移行前後で突き合わせる必要があります。順位ツールと売上の見方は、役割が違います。

Q. ページ別の売上は、正確な金額として信じていいですか?

A. 正確な一円を当てる金額ではありません。着地売上は、そのページを入口にしたセッションから生まれた購入を入口ページに寄せて集めた実測で、回遊後の購入も入口に寄せて数えます。ですから金額そのものより、「どのページの売上が大きく落ち、どのページは無事か」という大小と方向を読むのに使ってください。条件をはっきりさせたうえでの実測なので、どのページから直すかを決める根拠としては十分に使えます。

まとめ#

サイトのリニューアルやリプラットフォームで順位が下がったとき、本当に失われるのは順位の数字ではなく、そのページが毎月生んでいた売上です。順位ツールに並ぶ赤い矢印だけでは、どれが本当に大きな損失なのかは分かりません。順位の下落幅と、失った売上の大きさは同じ順に並ばないからです。

だから見る軸を、順位から売上へ移します。移行の前と後で、各ページがいくら稼いでいたかを突き合わせ、稼いでいたのに黙ったページを金額で名指しする。名指しできれば、まず復元する、リダイレクトをかけ直す、統合する——どのページから手をつけるかを、順位の高さでなく失った金額で選べます。やり方は簡単でも、数十から数百のページを移行前後でそろえ続けるのは重たい作業です。だからこそ、ページ別の着地売上と訪問の前期比、順位の推移を1画面で確認できる状態にしておくと、消えたページを見逃さず、直す順番を売上を根拠に決められます。

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