「アクセス解析を入れてみたけれど、画面に数字がたくさん出てきて、結局どれを見ればいいのか分からない」。EC を始めたばかりの頃に、多くの人がぶつかる場面です。
結論: まず見るべきは、訪問数・流入元・売上 の3つです。「どれだけの人が来て」「どこから来て」「いくら買ったか」。この3つで、サイトの今がだいたい分かります。ただし、3つを見られるようになること自体はゴールではありません。本当に大事なのは、その数字から 次にどこへ力を入れるかを決める ことです。
3つの指標は、昨日までに何が起きたかを映す健康診断のようなものです。画面を開けば誰でも見られます。けれど「次にどこへ投資すれば売上が伸びるか」という処方箋は、同じ画面の延長には出てきません。本記事では、まず見る3つの意味と、見るだけで止まってしまう理由、そして数字を次の一手につなげる考え方を、EC 事業者の目線で整理します。
まとめ解説動画
目次
この記事のまとめ#
-
アクセス解析でまず見るのは、訪問数・流入元・売上の3つ
「何人来て、どこから来て、いくら買ったか」。この3つで現状はだいたいつかめます。指標の数を増やすより、まず売上に直結する数字を一枚にまとめるのが先です。
-
3つは「何が起きたか」まで。「次に何をするか」は別の話
3つの指標は健康診断であって、処方箋ではありません。画面を開けば誰でも見られますが、見るだけでは次にどこへ力を入れるべきかは決まりません。
-
数字を一手に変える鍵は、流入元ごとの「訪問1回あたりの売上」
同じ訪問数でも、流入元によって訪問1回あたりの売上(RPS)は大きく違います。数ではなく1回あたりの売上で見比べて初めて、次の投資先が見えてきます。
1.アクセス解析でまず見る3つ―訪問数・流入元・売上#
結論: アクセス解析で最初に見るのは、訪問数・流入元・売上の3つで十分です。
数えきれないほど指標があると、初心者ほど「どの数字を信じればいいのか」で立ち往生してしまいます。まずは次の3つだけに絞りましょう。
- 訪問数:サイトに何人(何回)来たか。アクセス解析では「セッション」として数えます[1]
- 流入元:その人たちがどこから来たか。検索・SNS・メール・広告などの経路です[2]
- 売上:来た人がいくら買ったか。購入という成果につながった金額です
この3つは「来訪 → 流入元 → 成果」という1本の流れで読むと頭に入りやすくなります。何人来て、その人たちがどこから来て、結果いくら買ったか、という順番です。

どの画面でこの3つを見るかは、使っているツールによって場所が変わります。具体的にどのレポートを開けばよいかは GA4レポートの見方|ECはこの3つだけ で、ツールそのものの選び方は ECアクセス解析ツールの選び方—GA4・無料解析と売上ダッシュボードの違い で整理しています。まずは、この3つを毎回そろえて見る習慣をつくることが出発点です。
2.指標が「答えること」と「答えないこと」#
結論: 3つの指標は「何が起きたか」には答えますが、「次に何をすべきか」には答えません。
訪問数・流入元・売上の3つは、過去に起きたことを正確に映してくれます。ですが、その先で多くの人がつまずきます。毎朝いくつもの画面やタブを開いて「昨日はどうだったか」を確かめるだけで、一日が始まる前に疲れてしまうのです。把握はできても、そこから何をすればいいかが見えてこない。これが、見るだけで止まってしまう状態です。

上の表のように、3つの指標が答えられるのは「何人来たか」「どこから来たか」「いくら売れたか」までです。「次にどの流入元へ力を入れるべきか」「どこを直せば売上が伸びるか」には、そのままでは答えてくれません。だからこそ、見る指標はむやみに増やさず、売上に効くものに絞るほうが迷いません。指標の絞り方は EC KPIは5つに絞る|多すぎる指標の選び方 でまとめています。大事なのは、数字を見ることそのものではなく、見た数字を次の判断につなげることです。
3.なぜ「見る」だけでは次の一手が出ないのか#
結論: 訪問数や流入元を「数」で見ているうちは、どこに力を入れるべきかは決まりません。流入元ごとの「訪問1回あたりの売上(RPS)」で見て初めて、次の一手が見えます。
ここで一段、見方を深めます。RPS(Revenue Per Session) とは、その流入元の売上を訪問数で割った数字で、「1回の訪問が平均していくらの売上を生んだか」を表します。同じ訪問数でも、流入元によってこの RPS はまるで違います。

たとえば SNS からの訪問がいちばん多くても、1回あたりの売上が低ければ、数のわりに売上は伸びません。逆に、訪問数は少なくても検索やメールからの RPS が高いことはよくあります。訪問数だけを見て「SNS が伸びている」と判断すると、売上を生みにくい流入元に力を注ぎ続けることになります。アクセスは増えているのに売上が伸びないという食い違いは アクセス増なのに売上が伸びない|見る数字はRPS で、RPS の計算や出し方は RPSとは|広告チャネル比較の指標・計算式・GA4での出し方2026 で詳しく扱っています。
考え方そのものは難しくありません。難しいのは、高機能なツールや AI を入れても、「今の自分の場面でどの数字を見るべきか」までは自動では出てこないことです。指標を計算する部分は道具が助けてくれますが、どれが今いちばん効くかは、自社の売上という文脈を人が与えないと決まりません。そして、流入元を横断して RPS をそろえ、数字が事業にとって何を意味するかまで訳す作業を、毎回くり返すのが重いのです。
RevenueScopeの解決策
結論: 流入元ごとの「訪問1回あたりの売上」を1画面で見比べ、次に手をつける1つまで示す。これは GA4 の標準レポートには出てこない、RevenueScope の領域です。
訪問数・流入元・売上の3つを「数」で見ているだけでは、次の投資先は決まりません。RevenueScope は、売上を起点にアクセス解析を組み直し、流入元ごとの売上・RPSを同じ画面に並べて見せます。どの流入元が本当に売上を生んでいるかが、ひと目で分かります。
たとえば「RevenueScope に聞くと、こう返ってきます」を表にすると、次のようなイメージです(数字はデモデータ)。
| 流入元 | 訪問数 | 訪問1回あたりの売上(RPS) |
|---|---|---|
| 検索 | 620 | 140円 |
| SNS | 1,180 | 18円 |
| メール | 240 | 210円 |
SNS は訪問数こそ最多ですが、RPS で見ると最も低く、数のわりに売上を生んでいません。逆にメールは訪問数が少なくても1回あたりの売上が高い。訪問数だけ見れば「SNS を伸ばそう」となるところが、RPS で見比べると力を入れる先が変わります。さらに RevenueScope は、売上インパクトの大きい順に「今週やるべきこと」を並べて返すので、まず手をつける1つが決まります。ChatGPT や Claude につなげば、AI が自社の数字を直接読んで「今どこに力を入れるべきか」まで答えてくれます。読み取り専用なので、データを書き換える心配もありません。
なお RevenueScope が出すのは売上を起点にした指標までで、粗利や顧客生涯価値(LTV)までは測りません。GA4 を置き換えるものではなく、GA4 が映す「何が起きたか」に「だから次にどこへ投資するか」を足す、という補い合う関係です。
よくある質問#
Q. アクセス解析は、結局この3つだけ見ていればいいですか?
まずは訪問数・流入元・売上の3つで十分です。ただし3つは現状把握まで。慣れてきたら、流入元ごとの訪問1回あたりの売上(RPS)まで見ると、次の一手が決めやすくなります。最初から指標を増やしすぎると、かえって迷いやすくなります。
Q. 高機能なツールや AI を入れれば、見るべき指標は自動で分かりますか?
指標を計算する部分は道具が助けてくれますが、「今の自分の場面でどれが効くか」は、自社の売上データという文脈がないと出てきません。だからまず、売上に直結する数字を一枚にまとめることが先です。
Q. 訪問数が増えているのに、売上が伸びないのはなぜですか?
流入元によって、訪問1回あたりの売上(RPS)が大きく違うからです。RPS の低い流入元ばかり増えると、訪問数が増えても売上はついてきません。流入元ごとに RPS を見比べると、どこが伸びていないのかが見えてきます。
まとめ#
アクセス解析でまず見るのは、訪問数・流入元・売上の3つです。「何人来て、どこから来て、いくら買ったか」が分かれば、サイトの今はだいたいつかめます。ただし、この3つは健康診断であって処方箋ではありません。画面を開けば誰でも見られますが、見るだけでは次にどこへ力を入れるべきかは決まりません。次の一手を出す鍵は、流入元ごとの「訪問1回あたりの売上(RPS)」で見比べることです。同じ訪問数でも RPS は流入元ごとに違うため、数ではなく1回あたりの売上で見て初めて、力を入れる先が決まります。まずは3つを毎回そろえて見る習慣をつくり、慣れてきたら売上で見る一段上の見方へ進んでみてください。
どの広告が売上を生んでいるか、一目でわかる
月5,000セッションまで、AIアナリストもずっと無料。クレジットカード不要。最短5分で導入。



