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Shopifyの参照元が(なし)だらけ|直した先で売上を見る

Shopifyを使っていると、GA4の参照元が「(なし)」やDirectばかりになりがちです。原因は、決済やサンキューページへ別ドメインで移るときにリファラー(どこから来たか)が落ちる構造にあります。除外リストやクロスドメインの設定である程度は直せますが、それはスタートライン。本記事では、(なし)になるしくみと設定で直せる範囲、そして直した先で参照元別の売上をどう見比べ、どのチャネルに次の予算を寄せるかまでを、専門用語を避けて整理します。

Shopifyの参照元が(なし)だらけ|直した先で売上を見る

GA4のレポートを開くと、Shopifyのストアでは流入の出どころが「(なし)」やDirect(直接)ばかりになっていることがあります。広告やSNSから来てもらっているはずなのに、チャネル別に分けて見ると半分以上が「どこから来たか不明」。これではどのチャネルが売上を生んでいるのか分かりません。じつはこれ、Shopify特有の理由があります。決済やサンキューページへ移るときに、別ドメインをまたいでリファラー(どこから来たかの情報)が途中で落ちてしまうのです。原因が分かれば、除外リストやクロスドメインの設定である程度は直せます。

ただ、ここで終わってはもったいない。設定で直すのはスタートラインで、本当に効いてくるのは「直した先で参照元別の売上を見比べ、次の予算をどこに寄せるか」を決められることです。本記事では、(なし)になるしくみと設定で直せる範囲、そして直した先の使いどころまでを順に整理します。なお、GA4とShopifyの売上「金額」がそもそも合わない話はGA4の売上がShopifyと合わない理由で扱っているので、本記事は「参照元(どこから来たか)が壊れる」問題に絞ります。

まとめ解説動画

この記事のまとめ#

  • Shopifyの参照元が「(なし)」やDirectばかりになるのは、ユーザーの問題ではなく計測の取りこぼしです。とくに決済やサンキューページへ別ドメインで移るときに、リファラー(どこから来たかの情報)が落ちることが大きな原因です
  • 除外リストやクロスドメインの設定で、ある程度は直せます。考え方は簡単で、決済ドメインを「参照元として数えない」よう登録し、関連ドメインを1つの訪問としてつなぐだけです。ただし、これはスタートラインにすぎません
  • 直すと参照元別に売上が見えてきますが、本当の問いはその先です。どのチャネルにいくら追加で投資するかは、流入数ではなく訪問あたりの売上(RPS)で見比べて決めます。参照元を直すのはゴールでなく、判断の材料を整える出発点です

1.参照元が「(なし)」になるしくみ#

結論: Shopifyで参照元が「(なし)」やDirectに化けるのは、決済やサンキューページへ別ドメインで移るときに、どこから来たかの情報が途中で落ちるからです。

GA4は「(なし)」やDirectを、どこから来たか分からなかった訪問の置き場所として使います。本来は外部サイトやSNSから来たのに、その来歴(リファラー)がたどれないと、まとめてここに入ります[1]。Shopifyのストアでこれが膨らみやすいのには、いくつか段階があります。

ひとつは、流入のリンクに印(UTM=広告などのリンクに付ける小さな目印で、後からどの広告から来たかを見分けられるようにするもの)が付いていないこと。印がなければ、外部から来た訪問もチャネルに振り分けられません。詳しくはGA4でDirect/(none)が増える原因で扱っています。

ただ、Shopifyでとくに効いてくるのが、決済やサンキューページへ移る段階です。カートから決済に進むとき、ストアとは別のドメインをまたぐ構成になっていることがあります。このとき設定をしていないと、別ドメインへの移動そのものが新しい訪問として数えられ、最初に来た外部の参照元が消えてしまいます。下の図は、クリックして来てから購入完了までに、参照元がどの段階で落ちやすいかを示したものです。

Shopifyのストアで、外部サイトからクリックして来てから購入完了までに、参照元(どこから来たか)が「(なし)」に化ける主な段階を示した流れ図。第一段階は外部サイトからクリックして来店、第二段階は印(UTM)が付いていない流入、第三段階は決済・サンキューページへ別ドメインで移る、第四段階はhttpsからhttpへの遷移などで参照元が伝わらない、最終段階は参照元が「(なし)」に化けチャネル別売上が見えない、という流れ。とくに決済・サンキューページへ別ドメインで移る段階で参照元が落ちやすいことを示す

もうひとつ、https(暗号化された通信)からhttp(暗号化なし)へ移るときや、ブラウザの設定によっても来歴が伝わらないことがあります。これらはGA4全般に起きますが、Shopifyは決済まわりでドメインをまたぎやすい分、影響が出やすいのです。なお「(なし)」のほかに「Unassigned(未割り当て)」が混じる場合もあり、その違いはGA4のNot setとUnassignedの違いで整理しています。

2.設定で直せる範囲と、その限界#

結論: 考え方は簡単で、入口にすぎません。決済ドメインを「参照元として数えない」よう登録し、関連ドメインを1つの訪問としてつなげば、(なし)はかなり減ります。ただ、これはスタートラインです。

直し方の柱は2つです。1つは「除外リスト」。決済やサンキューページのドメインを、GA4側で「参照元として扱わない」よう登録します。こうすると、決済ドメインから戻ってきた訪問が「決済ドメインからの参照」と誤って数えられず、最初の外部参照元が保たれます[2]。もう1つは「クロスドメイン測定」。ストアと決済など、関連する複数のドメインを「同じ1人の連続した訪問」としてつなぐ設定です[3]。

考え方自体は、このとおりシンプルです。どのドメインを除外し、どのドメインをつなぐかを決めて登録するだけ。だから本記事では手順を細かく手渡すことはしません。大事なのは、これが「入口」だと知っておくことです。設定が終わると、これまで「(なし)」に埋もれていた流入が、参照元サイトやSNS、検索といったチャネルに姿を現します。

ここで立ち止まってはいけません。設定で(なし)が減るのは、あくまで「データが正しく分かれて見えるようになった」だけです。正しく分かれたデータを目の前にして、次に出てくる問いはこうです——「で、どのチャネルにいくら追加で予算を寄せればいいのか?」。除外設定をしただけでは、この問いには答えられません。無料でできる設定には、ここに限界があります。直した先こそが本番です。

3.直した先が本番—チャネル別の訪問あたり売上で見比べる#

結論: 参照元を直すと流入はチャネル別に見えるようになりますが、予算を決めるには流入数でなく訪問あたりの売上(RPS)で見比べる必要があります。

設定で参照元を直すと、レポートの見え方は大きく変わります。下の図は、直す前と直した後で、チャネル別の流入がどう変わるかのイメージです。直す前は「(なし)・直接」の山が大きく、各チャネルの実態が埋もれていました。直すと(なし)が小さくなり、参照元サイトやSNSの流入がはっきり姿を現します。

Shopifyのストアで、参照元を直す前と直した後で、チャネル別の流入の見え方がどう変わるかを比べた縦棒グラフ。直す前は「(なし)・直接」の流入が大きく、参照元サイトやSNSの流入は小さく埋もれている。直した後は「(なし)・直接」が減り、参照元サイトとSNSの流入がはっきり大きくなる。検索はほぼ変わらない。参照元を直すと、これまで「(なし)」に埋もれていた各チャネルの流入が姿を現すことを示す(イメージ値)

ただし、流入がチャネル別に見えただけでは、まだ予算は決められません。流入数が多いチャネルが、いちばん効率よく売っているとは限らないからです。ここで見るべきは、訪問あたりの売上(RPS=そのチャネルから来た1訪問が平均でいくら売り上げたか)です。下の図は、チャネル別にRPSを見比べたものです。流入数では目立たないチャネルが、訪問あたりで見ると最も効率よく売っている、ということが起こります。

Shopifyのストアで、参照元を直したあと、チャネル別の訪問あたりの売上RPSを見比べた縦棒グラフ。参照元サイト410円、SNS165円、検索290円、メルマガ520円。メルマガが訪問あたりの売上で最も高く効率がよい。流入数が多いチャネルが、訪問あたりで見て最も効率よく売っているとは限らないことを示す(イメージ値)

参照元別にRPSで見比べると、たとえば「流入は少ないが訪問あたりの売上が高いチャネル」が見つかります。そこにこそ追加投資の余地があるかもしれません。逆に、流入は多いのにRPSが低いチャネルは、これ以上予算を寄せても効率が下がるおそれがあります。参照元を直す本当の意味は、こうして参照元別に売上効率を見比べて、次の予算を勘でなく数字で決められるようになることです。どのページに来た流入がよく売れているかまで踏み込むならページ別の売上効率も合わせて見ます。

ここまでくると、考え方はやはり簡単です。難しいのは、参照元別に、botを除いたうえで、流入数・訪問あたりの売上・売上をそろえて見比べる作業を、チャネルが増えても毎月続けることです。

RevenueScopeの解決策

参照元を直して予算判断につなげようとすると、壁が2つあります。1つは、除外リストやクロスドメインの設定をしても、それは「データが正しく分かれた」だけで、どのチャネルにいくら寄せるかの答えは出ないこと。もう1つは、参照元別に「流入数」「訪問あたりの売上」「売上」を、botを除いたうえでそろえて見比べる作業が、毎月の手作業だと重いことです。

RevenueScope は、この見比べを肩代わりします。クリックして来た流入を参照元・チャネル別に分け、botを除いたうえで、それぞれの流入数・訪問あたり売上(RPS)・購入率(CVR)・売上を、1つの画面でそろえて見比べられるようにします(表示はデモデータ)。「(なし)」に埋もれていたチャネルが分かれて見えるだけでなく、どのチャネルが訪問あたりで効率よく売っているかまで、同じ画面で確かめられます。

チャネル流入数訪問あたり売上(RPS)売上
メルマガ8,000¥520¥4,160,000
参照元サイト30,000¥410¥12,300,000
検索30,000¥290¥8,700,000
SNS22,000¥165¥3,630,000

この表の読みどころは、流入数が多い順と、訪問あたりの売上が高い順が一致しないことです。参照元サイトは流入が最も多く売上の総額も大きいですが、訪問あたりで見るとメルマガのほうが効率がよい。もしメルマガの流入をあと数千増やせるなら、訪問あたりで見て最も売上を生みやすいチャネルにテコ入れすることになります。こうして参照元別に流入と売上効率を1画面でそろえると、「どのチャネルに次の予算を寄せるか」を、流入数の多さでなく訪問あたりの売上を基準に判断できます。

ひとつ、はっきりさせておきます。RevenueScope が肩代わりするのは、判断のための材料を整えるところまでです。参照元別に、botを除いた流入と訪問あたりの売上をそろえて見比べられる状態を作ります。一方で、除外リストやクロスドメインのGA4設定そのものを代わりに直すわけではなく、粗利や返品後の利益、在庫までは計算しません。最終的にどのチャネルにいくら投資するかを決めるのは、あなたです。

FAQ#

よくある質問#

Q. 除外リストとクロスドメインの設定をすれば、参照元の問題は解決しますか?

A. 「(なし)」やDirectはかなり減り、参照元がチャネル別に見えるようになります。ですが、それは「データが正しく分かれた」だけで、問題の半分です。残りの半分は、分かれたデータを使ってどのチャネルに予算を寄せるかを決めること。設定はそのための入口で、ゴールではありません。直した先で訪問あたりの売上を見比べて、はじめて予算判断につながります。

Q. なぜShopifyだと、ほかのサイトより「(なし)」が増えやすいのですか?

A. Shopifyは決済やサンキューページへ進むときに、ストアとは別のドメインをまたぐ構成になっていることがあるためです。設定をしていないと、別ドメインへの移動が新しい訪問として数えられ、最初に来た外部の参照元が消えてしまいます[2][3]。これはユーザーの行動ではなく、計測の取りこぼしです。除外リストとクロスドメインの設定で、この取りこぼしを減らせます。

Q. 参照元を直したあと、どの数字を見て予算を決めればいいですか?

A. 流入数だけで決めないことが大切です。流入が多くても、訪問あたりの売上(RPS)が低ければ、追加投資の効率は下がります。参照元別に、botを除いた流入数・訪問あたりの売上・売上をそろえて見比べ、訪問あたりで効率よく売れているチャネルを探します。考え方は簡単ですが、チャネルが増えても毎月手作業で続けるのは重い作業です。

まとめ#

Shopifyのストアで参照元が「(なし)」やDirectばかりになるのは、ユーザーの問題ではなく計測の取りこぼしです。とくに決済やサンキューページへ別ドメインで移るときに、どこから来たかの情報が落ちることが大きな原因です。

除外リストとクロスドメインの設定で、この取りこぼしはかなり減らせます。考え方は簡単で、決済ドメインを参照元として数えないよう登録し、関連ドメインを1つの訪問としてつなぐだけです。ただし、これはスタートラインにすぎません。

直すと参照元がチャネル別に見えてきますが、本当の問いはその先です。どのチャネルにいくら追加で投資するかは、流入数でなく訪問あたりの売上(RPS)で見比べて決めます。参照元別に流入と売上効率を1画面でそろえておけば、次の予算を、勘でなく自社の売上を基準に決められます。

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