競合が上位を取っているのに自社が取れていないキーワードは、次に狙う有力な候補です。ただ、それを検索数の多い順に手を付けると、自社の商材と噛み合わない語に制作の時間を溶かしがちです。この記事では、競合が集客するキーワードを検索数ではなく『自社の売上にいくら効くか』で選び直す考え方を、見本ECのデータで解説します。
この記事のまとめ#
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自社のデータだけでは、競合の空白キーワードは見えない
GA4もSearch Consoleも、自社サイトに来た人のデータしか持たない。競合がどんな語で集客しているかは、外から見た検索結果のデータ(外部SERPデータ)がないと分からない
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空白キーワードとは、競合が取れて自社が取れていない語
競合が検索上位を取っているのに、自社が取れていない検索語。あるテーマにできた「穴」で、次に埋める候補になる。取りやすさ(競合の掲載順位)もあわせて見る
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検索数の多い順に選ぶと外す
検索数が大きくても、自社の商材と噛み合わない語は順位を取っても売上になりにくい。優先順位を付け直す軸は「その語の推定流入 × 自社の実測RPS」=売上見込み
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売上見込み順なら、限られた制作を売上直結の空白に寄せられる
検索数ではなく売上見込みで選び直すと、伸ばすべき空白がはっきりする。競合レンズと自社の売上レンズを1画面で結べば、優先順位を売上で決められる
1.自社のデータだけでは競合の空白は見えない#
競合がどんなキーワードで集客しているかは、GA4やSearch Consoleには映りません。どちらも自社サイトに来た人のデータしか持たないからです。競合の獲得キーワードを知るには、外から見た検索結果のデータ(外部SERPデータ)が必要になります。
自社の分析ツールをどれだけ見ても、出てくるのは「自社に来た人」の実績だけです。GA4は自社サイトのセッションや売上を、Search Consoleは自社ページのクリック・表示回数・掲載順位を返します[1]。いずれも自社の記録で、競合がどの語で上位を取っているかは、そもそも計測の対象外です。「うちが取れていない有力な語はどれか」を探そうとしても、自社データの中にはその答えがありません。自社のSearch Consoleでも、語ごとの売上までは出ない話は検索キーワード別の売上が見えない理由でまとめています。
そこで多くの人が、汎用のキーワードツールに競合ドメインを入れて、獲得キーワードの一覧を出します。これ自体は正しい第一歩で、無料〜安価でも競合が取れている語と検索数、難易度まではすぐに分かります。ただ、そこで手が止まりがちです。一覧に出るのは「競合が取れている語」と「検索数」まで。その語が自社の売上にいくら効くかは、どのツールも教えてくれません。ここを埋めるのが、この記事の主題です。
2.空白キーワードとは何か#
空白キーワードとは、競合が検索上位を取っているのに自社が取れていない検索語のことです。あるテーマ(話題のかたまり)にできた「穴」で、次に埋める候補になります。選ぶときは検索数だけでなく、競合の掲載順位(取りやすさ)もあわせて見ます。
言い換えると、「競合のドメインでは上位に出るのに、自社ドメインでは出てこない語」です。たとえば自社が扱う商品カテゴリで、競合は関連する検索語を10語取れているのに、自社は6語しか取れていない。その差の4語が空白キーワードで、放っておけばその検索需要はまるごと競合に流れ続けます。

空白キーワードを見るときに、もうひとつ気をつけたい点があります。競合が上位を取れている理由を、被リンクの多さやコンテンツの長さといった表面的な指標だけで判断すると、読み違えます。実際には、内部リンクの構造や検索意図との一致が効いていることが少なくありません[2]。だから「競合が取れているから自社も取れる」と単純には言えず、取りやすさ(競合がどのくらいの順位で取れているか)を一緒に見る必要があります。順位が上位ほど、その検索需要は実際の流入として大きく、かつ自社が追いつく価値も見えやすくなります。
3.検索数で選ぶと外す、売上見込みで選ぶ#
空白キーワードは、検索数の多い順に手を付けると狙いを外します。検索数が大きくても、自社の商材と噛み合わない語は、順位を取っても売上になりにくいからです。並べ直す軸は「その語の推定流入 × 自社の実測RPS」、つまり売上見込みです。
検索数が大きい語ほど、つい優先したくなります。ですが、検索数が大きい語は意味が広く、購入から遠い調べもの検索(「〇〇 とは」など)だったり、競合ですら下位でしか取れていなかったりします。前者は順位を取っても買われにくく、後者は取れても流入自体が小さい。検索数という見出しの大きさだけでは、この2つの落とし穴を避けられません。
代わりに使うのが、売上見込みという軸です。まず、その語で見込める流入を、競合の掲載順位から推定します(これが推定流入です)。次に、その推定流入に自社の実測RPS(訪問1回あたりの売上)をかけ合わせると、「その語を取れたら、およそいくらの売上につながりそうか」の目安が出ます。RPSは自社の実データから出る値なので、検索数のような外向きの大きさではなく、自社にとっての価値でキーワードを見直せます。

この軸で並べ直すと、打ち手が変わります。検索数順のリストで先頭にあった大きな語が、売上見込みでは下のほうに沈むことがあります。逆に、検索数では地味だった語が、自社にとっては売上に直結する空白だと分かる。限られた記事制作の時間を、検索数の大きさではなく売上に効く空白から埋められるようになります。あと一歩で上位に届く語をどう選ぶかはあと一歩のキーワードを売上で選ぶで、表示はあるのにクリックされない語の直し方は表示回数はあるのにクリックが増えない語の直し方で掘り下げています。
RevenueScopeの解決策
RevenueScope は、競合が取れているキーワードと、その推定流入、そして自社の実測RPSを、同じAIとの対話画面に出します。そこに自社のSearch Console実績も渡せば、AIが競合の獲得語と自社の獲得語を突き合わせ、まだ自社が取れていない語(空白)を挙げられます。これはRS単体が持つ機能ではなく、AIとの対話の中で複数のデータを組み合わせて行う作業です。競合が取れている語・その推定流入・自社のRPS・自社のSearch Console実績をAIに渡して結ぶのが、RevenueScope の役割です。
やり方はこうです。まず競合ドメイン(最大4件)が取れているキーワードを、順位・月間検索数・推定流入つきで取得します。これを自社のSearch Console実績と突き合わせれば、まだ自社が取れていない語=空白キーワードが絞り込めます。そこに自社の実測RPSをかけ合わせ、売上見込みの高い順に見直せば、「検索数は大きいが売上見込みは小さい語」と「検索数は中位でも売上見込みが大きい語」を、AIとの対話の中で見分けられます。実際にどう返ってくるかを、サンプルデータで見てみます。
見本ECの競合獲得キーワード(自社と突き合わせ後)売上見込み順(サンプル)
| 空白キーワード | 月間検索数 | 競合の順位 | 推定流入 | 推定売上見込み(円) |
|---|---|---|---|---|
| オーガニックコットン エプロン | 3,600 | 3 | 320 | 110,400 |
| リネン ワンピース ゆったり | 5,400 | 4 | 240 | 82,800 |
| エコバッグ 折りたたみ コンパクト | 2,900 | 5 | 150 | 51,750 |
| オーガニックコットン とは | 40,500 | 16 | 95 | 32,775 |
※サンプルデータのフィクションサイト(RevenueScopeデモ)の数値です。推定流入は外部SERPデータ由来の推定月間流入数で、金額ではありません。推定売上見込み=推定流入×自社の実測RPS(この店舗は約345円)の概算で、確定した売上でも自社のSearch Consoleの実クリックでもありません。対象はGoogle検索(日本)のみです。
この表は、検索数だけで読むと逆の判断をしてしまいます。検索数がいちばん多い「オーガニックコットン とは」(40,500)は、一見いちばん狙うべき語に見えます。ですが売上見込みではいちばん下です。調べものの検索で購入から遠いうえ、競合ですら16位までしか取れておらず、実際に見込める流入が小さいからです。反対に、検索数は中位の「オーガニックコットン エプロン」(3,600)は、競合が3位を取れていて、取れれば流入も売上見込みも大きい。検索数順に上から手を付けると、エプロンを後回しにして「とは」に時間を使ってしまう、というわけです。
ここから読み取れる次の一手は、まず売上見込みの上位にある「エプロン」と「リネン ワンピース」向けの記事制作に、時間と予算を寄せることです。検索数は大きくても売上見込みの低い「とは」は後回しにする。競合の空白のうち、どこから埋めれば売上に近いかを、検索数ではなく売上の順で決められます。
RevenueScope にできないことも書いておきます。推定流入は外部SERPデータ由来の推定値で、自社のSearch Consoleとはレンズが別です。数値は一致しませんが、これは設計どおりです。スナップショット型なので、リアルタイムではなく取得時点が示されます。推定売上見込みは推定流入に自社RPSをかけた概算で、確定した売上ではありません。まだ売上が立っていないサイトでは0になります。粗利やLTV、在庫までは出しませんし、GA4を置き換えるものでもありません。競合の調査はダッシュボード側で実行し、AIとの対話ではその結果を読む形です。空白かどうかの突き合わせもRS単体の機能ではなく、自社のSearch Console実績をAIに渡して初めて行える処理です。GSCは自社が表示された語しか返さないため、「自社にない」の判定はあくまで近似になります。できることの範囲を示したうえで、「どの空白キーワードが売上に近いか」を売上の軸で見えるようにするのが役割です。
売上見込みの土台になる、検索流入がどれだけ売上に効いているかは検索流入の売上貢献を見るで、埋める順番をリライトでどう決めるかはリライトの優先順位を売上で決めるでまとめています。
よくある質問#
Q. 競合の獲得キーワードは、GA4やSearch Consoleで見られますか?
A. 見られません。GA4もSearch Consoleも、自社サイトに来た人のデータだけを扱います。競合がどの語で上位を取っているかは計測の対象外で、外から見た検索結果のデータ(外部SERPデータ)が別に必要です。
Q. 空白キーワードは、検索数の多い順に狙えばよいですか?
A. 検索数順はおすすめしません。検索数が大きくても、購入から遠い調べもの検索だったり、競合ですら下位でしか取れていなかったりする語が混ざるからです。推定流入に自社の実測RPSをかけた売上見込みで並び替えると、自社の売上に近い空白から手を付けられます。
Q. RevenueScopeの「推定売上見込み」は、確定した売上と考えてよいですか?
A. いいえ、概算です。競合の順位から推定した流入に、自社の実測RPSをかけた目安で、対象はGoogle検索(日本)のみ、外部SERPデータなので自社のSearch Consoleとは数値が一致しません。確定金額ではなく、どの空白キーワードが売上に近いかを見比べるための指標としてお使いください。
まとめ#
競合が集客しているキーワードのうち、自社が取れていない語(空白キーワード)は、次に狙う有力な候補です。ただし、GA4やSearch Consoleは自社に来た人のデータしか持たないため、競合の獲得キーワードは外部SERPデータでしか見えません。そして、見えた空白を検索数の多い順に選ぶと外します。検索数が大きくても、自社の商材と噛み合わない語や、競合ですら下位の語は、売上につながりにくいからです。だからこそ、RevenueScope は競合の獲得キーワードと推定流入、自社の実測RPSをAIとの対話画面にまとめ、自社のSearch Console実績と突き合わせれば、検索数ではなく売上見込みの順でキーワードを見直せるようにしています。まず見本ECのデータで、同じ空白が検索数順と売上見込み順でどう入れ替わるかを見てみてください。
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