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オーソリ25日ルールはもう始まっている|10月より自動取消

予約販売や受注生産で、注文から発送まで25日を超える運用をしていませんか?Visa・Mastercardのブランドルール変更で、カードの仮売上を実売上にできる期間が25日へ短くなりました。適用日は決済代行ごとに違い、GMOペイメントゲートウェイでは2026年7月23日にすでに切り替わっています。10月に始まるのは、期限切れの自動キャンセルのほうです。ただし影響を受けるのは「仮売上」モードで運用している店だけで、実売上モードなら関係ありません。自分の店が該当するかを最初に確かめる場所と、期限を過ぎた注文がGA4の売上に残り続ける理由まで書きました。

オーソリ25日ルールはもう始まっている|10月より自動取消

予約販売の注文が、期限切れで実売上にできなくなっていた。10月からと聞いていたのに、もう始まっている。原因は、カードの仮売上を実売上にできる期間が25日へ短くなる日が、決済代行ごとに異なることです。この記事では、自社サイトが対象かどうかを見分ける手順と、期限を過ぎた注文が計測の売上に残り続ける理由までを解説します。

この記事のまとめ#

  • 仮売上を実売上にできる期間が25日へ短くなる日は決済代行ごとに異なり、GMOペイメントゲートウェイでは2026年7月23日にすでに切り替わっています
  • 10月に始まるのは期限切れの自動キャンセルのほうです。ただし2つの日付は種類が違い、GMOペイメントゲートウェイの10月2日はキャンセル処理そのものを始める日、フューチャーショップのF-REGIの10月6日は25日ルールを適用する受注の基準日です。F-REGIで最初の自動取消が出るのは10月末以降になります
  • 対象かどうかを分けるのは、カートでも決済代行でもなく管理画面の売上方式の設定です。実売上モードなら直接の影響はありません
  • 期限切れで入金が消えても、注文の時点で立った売上はレポートに残ります。金額の大小でなくチャネル同士の順位で配分を考えます

1.適用日は決済代行ごとに異なる#

「10月からの話」という理解は、GMOペイメントゲートウェイのPGマルチペイメントサービスを使っているなら、2026年7月23日の時点で通用しなくなっています。この日から実売上可能期間が短くなりました。7月22日までに成立した仮売上(カード会社に利用枠を確保した段階で、代金を確定させる売上処理はまだ済んでいない状態)は従来どおり60日間ですが、7月23日以降に成立した仮売上は25日間です[1]。日数は仮売上日の当日を0日として計算します[1]。

期限を過ぎた取引の扱いは、10月に入ってから動き出します。GMOペイメントゲートウェイでは2026年10月2日からです。2026年9月6日以降に仮売上となった取引が対象で、10月2日以降、25日を経過した26日目に日次でキャンセル処理が実行されます。9月5日までに成立した取引は、期限を超過してもキャンセル処理の対象になりません[1]。

フューチャーショップのF-REGIは、また別の日付です。2026年10月6日以降に受注した承認済み注文から25日ルールが適用され、注文日(オーソリ取得日)から25日以内に売上処理を行わなかった場合は、エフレジ社側で自動的に承認が取り消されます。一方、10月6日より前に発生した承認済み取引は60日ルールのまま残り、こちらは期間を超過してもF-REGI側では自動取消を実行しないため、必要に応じて店舗側で取消処理を行います[2]。

(決済代行3社の適用日と旧期間を1枚にまとめた比較表の図。GMOペイメントゲートウェイは実売上可能期間の短縮が2026年7月23日・キャンセル処理を10月2日から日次で実行、フューチャーショップのF-REGIは適用が10月6日で同日以降に受注した注文が自動取消の対象・それ以前の受注は自動取消なし、カラーミーショップは2026年7月以降に決済代行ごとに順次で自動的に取り消されると記載されている。旧期間の書き方も60日と90日で分かれている。日付は各社の告知の記載)

カラーミーショップの告知は、元の期間の書き方が異なります。仮売上の有効期間が最長90日間から25日間へ短縮されると案内されていて、適用は2026年7月以降、決済代行サービスごとに順次と説明されています[3]。60日から25日へと読んで予定を組んでいたなら、短縮幅は想定より大きく、期限に引っかかる注文もその分だけ増えます。

つまり「10月から」という記憶は、それを聞いた時点では正しかったはずです。いま手元で期限切れの注文が発生しているなら、まず疑うのは、使っている決済代行の適用日が7月中にすでに来ていた可能性です。

2.対象かどうかを分けるのは売上方式の設定#

予約販売をやっているが、自社サイトが対象なのか分からない。この判定は、カートの種類でも決済代行の名前でも決まりません。分かれ目は、管理画面で選んでいる売上方式です。

カラーミーショップの告知は、影響を受けるのが「仮売上」モードで利用中の店だけだと明記しています。対象になるのはカラーミーペイメント(クレジット決済)とクレジット(PGマルチペイメント)の2つです。ZEUS・SMBC GMO PAYMENT・SGシステムなどは実売上のみを提供しているため、直接の影響はありません。仮売上モードかどうかは、管理画面の売上方式の設定で確認できます[3]。

(自社サイトが25日ルールの対象かどうかを判定する分岐の図。売上方式が実売上なら直接の影響なしへ、仮売上なら次の分岐へ進み、注文から発送まで25日を超える商品があるかで結末が分かれる。超える場合は25日ルールの対象、超えない場合は原則として対象外だが売上確定処理の遅れで25日を超えうる、と示している)

実売上モードなら、ここで終わりです。仮売上モードだった場合は、注文から発送までの日数を洗い出します。フューチャーショップは、影響が大きい運用として「予約販売」「受注生産」「お取り寄せ」など、注文から発送まで25日以上かかるものを挙げています[2]。

ただし発送が速ければ安全、とも限りません。同じ告知には、発送自体が数日で完了する商品であっても対象になりうる、と書かれています。発送後の売上確定処理が遅れてしまうと、場合によっては25日を超え、承認取消の対象となる可能性がある、という説明です[2]。締め日にまとめて売上処理をしている運用は、ここに当たります。管理画面のどこで売上を確認するかという話はカラーミーショップのアクセス解析にまとめました。この記事で見ているのは、その手前にある売上方式の設定です。

期限を過ぎた後の対応も確かめておきます。F-REGIでは2026年10月6日以降、管理画面から手動で与信を取り直せます。ただし、カードの状態によっては再承認そのものが失敗することがあります。カード会社によっては、利用速報の通知が顧客へ送信されることもあります。再承認処理を行った取引は3Dセキュアの補償対象外になり、契約内容によってはトランザクション手数料も発生します[2]。GMOペイメントゲートウェイの側でも、キャンセル処理によってトランザクション処理料が発生します[1]。

切れてから取り直すより手前に、フューチャーショップが案内している打ち手があります。予約販売機能の「あとから承認(オーソリ)」です。購入時にはカードの有効性確認だけを行い、発送のタイミングに合わせてオーソリを取得します。注文時点ではなく発送に近いタイミングで取るため25日ルールの影響を受けにくくなる、と告知は説明しています。発送まで25日以上かかる商品を扱うなら期限内の売上処理は難しいので、この機能の利用を検討してほしい、とも書かれています。利用にあたってはF-REGIの「クレジットカード番号保持機能」の申し込みが必要で、留意点は再承認の場合と同じ4つ、オーソリの失敗・利用速報の通知・3Dセキュアの補償対象外・トランザクション手数料です[2]。

もう1つ、25日より期限が短くなる場合があります。海外発行カードです。同じ告知は、売上処理の期限をVISAが5日以内、Mastercardが2日以内と案内しています。この期間を超えて売上処理を行った場合は、国内発行カードのような自動取消ではなく、チャージバックとなる可能性があります。ただしJCB・AMEX・Dinersの海外発行カードは、国内発行と同じ25日です[2]。

3.期限を過ぎた注文は計測の売上に残り続ける#

GMOペイメントゲートウェイでキャンセル処理が実行されると、その取引のステータスは「返品」へ変更されます。その後に売上処理を行うなら、再オーソリまたは再度の決済が必要です[1]。決済の側では、こうして取引が1件減ります。

計測の側は、そうなりません。売上は注文の時点で計上されるため、あとから入金が消えても、その売上はレポートに残ります。GA4もRevenueScopeも、購入が完了した時点で送られる情報を受け取って売上を集計しているので、決済の側で起きた取消は、計測の側へは反映されません。

同じ構造はGA4の売上が経理と合わないで扱いました。あちらの発生源は返品で、こちらはオーソリの期限切れです。計上が注文時点で確定するという仕組みが同じなので、経理の数字と食い違う形も同じになります。計上そのものが実際の注文より多くなる別の型はGA4の購入数が注文より多いにあります。

決済の管理画面には、決済の情報しか置かれていません。GMOペイメントゲートウェイでもF-REGIでも、注文ごとの期限とステータスまでは確認できますが、その注文がどのチャネルから訪問した結果なのかは、画面が扱う範囲の外にあります。逆に集客側の画面には売上が計上されていますが、その注文の入金が確定したかどうかは記録されていません。2つの画面は同じ注文を別々の側から見ていて、突き合わせるための共通の項目がどちらにもありません。

RevenueScopeの解決策

計測の売上が注文の時点で立つのは、GA4もRevenueScopeも同じです。ここから導かれるのは、金額そのもので配分を決めない、という運用です。入金が確定するまで売上の金額そのものは変わり得るので、月末の金額を根拠に予算を配ると、あとから取り消される分まで含めて配ることになります。

一方、未確定の注文が全チャネルへ同じ割合で含まれているなら、チャネル同士の大小の関係は変わりません。RevenueScopeは、この相対の関係を並べます。KPIサマリでは売上・セッション・RPS・AOV・CVR・ROASを当期と前期比で表示し、日次のトレンドも確認できます。RPSは1セッションあたりの売上です。チャネル別の内訳では、チャネルごとの売上とRPSを表示します。

ただし相対で読むときにも、判断から外すチャネルがあります。

架空店舗Dのチャネル別の一事例(イメージ)

チャネルセッション売上RPS
Instagram1万150万円150円
Google Ads5,00060万円120円
Email2006万円300円

※デモ画面に出るのは見本ECのサンプルデータで、日々更新されます。上の表はそれとは別物で、母数の小さいチャネルがどう見えるかを説明するために数値を組みました。チャネル名も金額も一致しません。

RPSが最も高いのはEmailの300円で、Instagramの150円の2倍です。ところがセッションは200しかなく、売上6万円の中身は3万円の注文が2件です。そのうち1件は予約販売で、注文から発送まで25日を超えていて、入金がまだ確定していません。この1件が取り消されると、RPSは150円まで下がり、Instagramと同じ水準になります。

先ほど、未確定の注文が全チャネルへ同じ割合で含まれているなら大小の関係は変わらない、と書きました。Emailはその条件から外れます。母数が200セッション・2件しかないため、1件の増減が指標そのものを決めてしまうからです。受注の形態は店舗側にある情報なので、RevenueScopeが表示するチャネル別の数値と突き合わせて判断します。

次の一手は、Emailを増やすかどうかを決めることではありません。判断から外し、InstagramとGoogle Adsの2つに絞って、RPS 150円と120円のどちらへ配分を寄せるかを決めることです。母数の足りないチャネルは、注文が積み上がるまで保留にします。

FAQ#

よくある質問#

Q. 10月からと聞いていたのに、もう期限切れの注文が出ているのはなぜですか?

A. 適用日が決済代行ごとに異なるためです。GMOペイメントゲートウェイのPGマルチペイメントサービスでは、2026年7月23日以降に成立した仮売上から実売上可能期間が25日になっています[1]。10月2日に始まるのは、期限を過ぎた取引のキャンセル処理のほうです[1]。

Q. 自社サイトが対象かどうかは、どこで確かめますか?

A. 管理画面の売上方式の設定です。カラーミーショップの告知では、影響を受けるのが「仮売上」モードで利用中のショップだと明記されています。実売上のみを提供する決済サービスを使っている場合は、直接の影響がないと案内されています[3]。

Q. 発送が数日で終わる商品なら、関係ありませんか?

A. 関係しないとは限りません。フューチャーショップの告知には、発送が数日で完了する商品でも承認取消の対象になりうると書かれています。発送後の売上確定処理が遅れて25日を超えた場合です[2]。締め日にまとめて売上処理をしている運用は確認の対象になります。

まとめ#

今週やることは1つです。管理画面を開いて、売上方式が仮売上か実売上かを確かめてください。実売上なら、この話は自社サイトには当たりません。仮売上だったなら、注文から発送まで25日を超える商品を書き出してください。

GMOペイメントゲートウェイでは、2026年7月23日以降に成立した仮売上の実売上可能期間はすでに25日です[1]。10月を待つ前提で予定を組んでいるなら、まず確かめるのはその前提です。

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参考文献#

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