Google Search Consoleの404が3桁に増えていても、その件数だけで順位が下がることはありません。この記事では、404の一覧を復旧・301・そのままの3つに仕分ける基準と、復旧の順番を消える前の売上で決める方法を扱います。
目次
この記事のまとめ#
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一部のURLが404を返す事実だけでは、サイトは不利にならない
Googleは2011年からそう書いており、現行のドキュメントも429を除く4xxはクロール頻度に影響しないと明記しています[2][3]
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一覧の件数は、原因の数ではない
自社サイトで検出された404は、約9割が同じ1つの原因でした
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全部を301でまとめるのは間違い
受け皿のないURLは404のままが正しく、元から存在しないURLへの誤クロールは無視して構わないとGoogleが書いています[3]
1. 404が増えても、順位は下がらない#
404の件数そのものが順位を押し下げることはありません。ただし、件数に気を取られると別の損失が発生します。
起こりうる損失を1つ挙げます。棚卸しでURLの一覧を確認したとき、売上の上位にあった商品ページが3か月前から404を返していました。統合先の候補も、当時どの検索キーワードで読まれていたかも、判断に使える材料はもう残っていません。きっかけはその3か月前にあります。一覧を開いた日、404の件数が3桁に増えたことにだけ目が行き、その中の1本を見落としていました。
404が正常だという説明は、15年前からあります。2011年に公開されたQ&A記事は、404はwebのまったく正常な一部だと書いています[3]。一部のURLが404を返す事実は、サイトの他のURLの成績に影響しない、とも同じ記事にあります[3]。当時のツール名はWebmaster Toolsで画面も現在とは異なりますが、この回答は今も同じURLで公開されています。
現行のドキュメントは、別の角度から同じ結論に着地します。429を除く4xxのステータスコードはクロール頻度に影響しない、と明記されています[2]。同じ表には、404を返すURLはインデックスから削除されるとも書かれています[2]。消えるのは404にしたURL自身で、周囲のURLを巻き込む仕組みは説明されていません。
この2つは別々の根拠です。2011年の記事は「サイトが不利になるか」への直答、現行のドキュメントは「クローラーがどう扱うか」の仕様です。実際のクロールの回数は、クロールの統計情報レポートで確認できます[4]。
2. 404の件数は、原因の数ではない#
一覧の件数は、原因の数ではありません。3桁の404が、1つか2つの原因に収まることがあります。

自社サイトで検出された404を原因ごとに分類したところ、約9割が言語版の指定ずれという同じ1つの原因でした。数えたのは2026年8月で、外部のクロールツールが検出した404の全件を、修正の当たり先ごとに分けています。日本語版にしかないページに英語版のパスが生成され、そこへクローラーが到達していた分です。残りの約1割が、本文中のリンク切れでした。母数は自社サイト1件なので、比率はサイトによって変わります。
対応も2つに収まります。生成側の条件を直せば9割が止まり、残りは記事ごとにリンクを修正します。一覧を1件ずつ処理していたら、同じ修正を数百回繰り返していました。
件数の多さと、対応の重さは比例しません。リニューアルで順位が下がったで扱ったとおり、一度に大量のURLが消えた場合でも、原因が1つなら復旧も1回で済みます。
3. 残っている判断材料で、3つに分ける#
原因を直しても残るURLは、残っている判断材料で3つに分かれます。復旧するか、301でまとめるか、404のままにするかです。

判断材料は3つです。そのURLに検索需要が残っているか、404になる前に流入と売上の実績があったか、外部からのリンクが今も向いているか。
内容が別のURLへ移っているなら301で転送します[5]。同じ利用者の要求を満たすページがサイトに残っていないなら、404か410を返すのが正しい形です[3]。Googleは410を404と同じように扱います[3]。
全部を301でまとめるのは間違いです。受け皿のないURLをトップページへまとめて転送すると、それはソフト404として扱われます[3]。転送先に同じ内容がないなら、301は404の上位互換ではありません。
元から存在しないURLへの誤クロールも、触らないのが正解です。他社サイトのリンクの打ち間違いやCMSの設定の問題で、自社にないパスがクロールされることがあります。この種の404は無視して構わない、とGoogleが明記しています[3]。
なお、まだ生きている商品ページを消すか残すかは事前の判断で、この記事が扱うのはすでに404になったURLの事後の判断です。前者は在庫切れページを消すか残すか、消す前の条件は古い記事は消していいかにまとめました。
4. 直すのはソフト404だけ#
404そのものは放置してよく、直すのはソフト404です。
ソフト404は、存在しないURLに対して404のステータスコードが返らないまま、画面にだけ「ページが見つかりません」という案内が出ている状態を指します[1]。サーバーが200を返している以上、Googleはそのページを中身のあるページとして処理します。代表例は、親切な案内を出すために200を返す構成と、不明なURLをトップページへ転送する構成です[3]。
見る場所は、ページインデックス登録レポートです。ビューは3つあります。既定の「すべての既知のページ[デフォルト]」は、サイトマップに記載されているかどうかに関わらずGoogleが認識しているすべてのURLが対象です[1]。「すべての送信済みページ」はサイトマップに記載したURLのみ、「未送信ページのみ」はその逆です[1]。
自分で管理しているURLの不具合を先に見つけたいなら「すべての送信済みページ」、誤クロールの正体を確かめたいなら「未送信ページのみ」に切り替えます。
一覧の日付が更新されていない場合は、修正が反映されていないのか、レポート側が追いついていないのかを先に切り分けます。判断の手順はサーチコンソールが更新されないに書きました。
RevenueScopeの解決策
3つの分岐が決まっても、どのURLから手を付けるかは決まりません。404になったURLは、その日から訪問が止まります。ページ別のレポートは訪問のあったページを集計するため、翌月にはそのURLが対象から外れます。Google Search Consoleには404として記録されているのに、いくら売上を生んでいたかを持っている側からは消えています。
手動で確かめるなら、404になる前の期間まで戻してページ別の売上を引き直し、URLの表記のゆれを直してから一覧と突き合わせます。書き出した一覧に入っているのはクリックと表示回数と掲載順位までで、売上の情報はありません。この突き合わせを、404が出るたびにURL単位で繰り返します。
RevenueScope はこの不一致を解決します。Google検索での露出があるコンテンツページを対象に、ページ別の着地売上と検索クリックを同じ画面で表示します。着地売上は、そのページを入口にした訪問が最後に生んだ金額です(last-touchの入口ページ帰属)。期間は直近の7日・30日・90日と遡る形なので、404になって日が浅いうちなら、訪問が止まる直前までの実績が同じ行に残ります。日が経つほど窓から外れていくため、引くのは早いほうが確実です。
架空店舗Aの消えたURLを RevenueScope にたずねると(イメージ・404の前後をまたぐ直近90日)
| ページ | 着地売上 | 検索クリック |
|---|---|---|
| /guide/sensitive-skin-lotion | 18万円 | 320 |
| /guide/uv-care-basics | 17万円 | 360 |
| /column/skincare-order | 2万円 | 480 |
| /items/spring-set-2025 | 0円 | 40 |
※上の4行は、404になったURLを想定して組んだ例です。CTAから開く見本ECはサンプルデータ(日々更新)で動いているので、並ぶURLも金額も違います。
検索クリックが最も多いのは/column/skincare-orderですが、着地売上は2万円です。金額で見た先頭は/guide/sensitive-skin-lotionで、検索クリックでは3番目でした。一覧の上から潰す方法と金額の大きい順に処理する方法では、着手するURLが変わります。
金額の上位2本は18万円と17万円で、差は1万円です。この差では順番は決まりません。判断を分けるのは表に無い条件で、同じ内容を受け止められるページが今もサイトに残っているかどうかです。/guide/uv-care-basicsの内容は現行のUVケアの記事に引き継がれているので、301でまとめられます。/guide/sensitive-skin-lotionには受け皿がありません。
同じ見方は、生きているページの改稿の順番にも使えます。手順はリライトする記事の優先順位にまとめました。
FAQ#
よくある質問#
Q. 404の件数が3桁ありますが、全部直す必要はありますか?
A. ありません。原因で分類すると対象はかなり減り、元から存在しないURLへの誤クロールは無視して構わないとGoogleが明記しています[3]。
Q. 404を全部トップページへ301で転送してもよいですか?
A. やめてください。不明なURLをトップページへ転送する構成は、ソフト404の代表例として挙げられています[3]。
Q. 404が多いと、クロールされる回数は減りますか?
A. 429を除く4xxはクロール頻度に影響しないと明記されています[2]。実際の回数はクロールの統計情報レポートで確認できます[4]。
まとめ#
404が急増しても、その件数だけで順位が下がることはありません。2011年のQ&Aは404をwebの正常な一部だと書き[3]、現行のドキュメントは429を除く4xxがクロール頻度に影響しないと明記しています[2]。
やることは件数を減らすことではなく、原因で分類してから、残ったURLを復旧・301・そのままの3つに分けることです。受け皿のないURLは404のまま、元から存在しないURLは触らない。200を返しているソフト404だけが直す対象になります[1]。
最後に残るのが、復旧の順番です。一覧の上から処理するか、消える前に生んでいた売上の大きい順に処理するか。この2つが一致しないなら、着手するURLを決めているのは判断ではなく、一覧の並び順です。
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