·SEO / 検索順位 / クリック率 / キーワード選定 / zero-click

順位が上がってもクリックされない|原因は順位でなくキーワード

順位を上げてもクリックが増えないキーワードがあります。原因は順位ではなく、そのキーワードがクリックを生むキーワードかどうか。多義キーワード・検索画面で完結・AI引用の3類型を押す前に見分ける3つのチェックと、売上に近いキーワードへ工数を配り直す考え方を、専門用語を避けて整理します。

順位が上がってもクリックされない|原因は順位でなくキーワード

検索順位を1つ上げたのに、クリックはまるで増えない。そんなキーワードに心当たりはないでしょうか?原因は順位ではなく、そのキーワードがそもそもクリックを生むキーワードかどうかにあります。この記事では、順位を押す前に「そのキーワードはクリックが生まれるか」を見分ける3つのチェックと、残ったキーワードへの工数の配り直し方を、専門用語を避けて整理します。

この記事のまとめ#

  • 順位を上げてもクリックが増えないキーワードがあります。原因は順位ではなく、そのキーワードがクリックを生むキーワードかどうかです
  • クリックが生まれにくいキーワードには3つの型があります。意味が割れる多義キーワードの混線、検索画面で答えが完結するSERP完結、AIの回答が代わりになるAI引用の代替です
  • だから順位を押す前に、そのキーワードがクリックを生むキーワードかを3つの点で診断しておきます。見極めが先で、順位押しは後です
  • クリックが出にくいキーワードを外したら、残ったキーワードは売上に近いものから手をつけます。「クリック0=失敗」と決めつけて機械的に直すと、勝ちページを壊す危険があります

1. 順位を押してもクリックが増えないキーワードがある#

順位を上げればクリックも増える。多くのキーワードではそうですが、いくら順位を押してもクリックが増えないキーワードが一定数あります。順位は取れるのにクリックを生まないキーワード、いわば見かけ在庫(ランキングは付くのに訪問に変わらないキーワード)です。

クリックが出にくいキーワードには、大きく3つの型があります。1つ目は多義キーワードの混線です。1つのキーワードで複数の意味を持つ言葉(多義キーワード)は、検索する人の大半が別の意味を探しています。順位を上げても、探しているものが違えばクリックには至りません。

たとえば「rpsとは」というキーワード。私たちの記事群のなかで表示回数は最上位クラスなのに、順位を8位台まで押してもクリックは0でした。RPSには「1秒あたりのリクエスト数」など複数の意味があり、検索する人の多くは売上の話を探していないからです。

2つ目はSERP完結です。定義・数式・単位換算のように、検索結果の画面だけで答えが完結するキーワードでは、読者は下のリンクを開きません。実際、米国ではGoogle検索の58.5%が、どこもクリックせずに終わっています[2]。別の調査でも、クリックのない検索はパソコンで25.6%、スマートフォンで57%と報告されています[3]。

3つ目はAI引用の代替です。検索結果の上に出るAIの要約や、ChatGPTなどの回答が答えを出し、クリックの代わりになるキーワードです。

キーワードタイプ別に、検索での掲載順位の高さと実際のクリックを2状態で比べたスロープ図。比較・使い方を探すキーワードは順位なりにクリックが生まれる一方、定義・多義語型は順位が高くてもクリックがほぼ0へ落ちる逆転を示す。指数・説明用のイメージ

私たちのサイトでも、順位が上位帯に入っているキーワードを確認すると、10本中9本は英語版の定義を説明する語で、クリックはほぼ0でした。表示はあるのにクリックがないキーワードをどう直すかは表示回数あるのにクリック0にまとめています。順位を押す前に、この型を見分けておくことが先です。

2. 押す前にそのキーワードはクリックが生まれるか診断する#

順位を押す作業に入る前に、そのキーワードがクリックを生むキーワードかを3つの点で確かめておきます。検索での表示回数・クリック・掲載順位は、Google Search Console(GSC、検索での見え方を無料で確認できるツール)で確認できます[1]。ただしGSCでは、そのキーワードがクリックを生むキーワードかどうかまでは出ません。

1つ目は、意図が割れていないかです。多義キーワードや、情報を知りたいだけのキーワードは割れやすく、順位を上げても訪問につながりにくいです。

2つ目は、検索画面で完結していないかです。定義・数式・単位換算などは検索結果だけで答えが済み、下のリンクまで読者が進みません。

3つ目は、AI引用が代替していないかです。AIの要約や回答がクリックの代わりになっていないかを見ます。

診断そのものは複雑ではありません。難しいのは続けることです。第1に、数十から数百のキーワードを毎月この3点で手作業で確かめるのは回りません。第2に、検索結果を1件ずつ目で見る判定は、人によってブレます。第3に、AIがクリックを代替しているかは、自力では観測しにくいです。つまり、やり方は簡単でも、毎回・全キーワードで回すのが重たいという構図です。

なお、これは「順位は同じなのにクリックが減った」という事後の原因究明とは別の話です。減ったクリックが損失か勝ちかの見分けは検索順位は同じなのにクリックが減る理由にまとめました。この記事はその手前、順位を押す前の工数配分の話です。

順位を押す前の3チェックの診断フロー図。意図が割れていないか、検索結果で答えが完結していないか、AI引用が代替していないかを順に確認し、押す・外す・守るに分岐する様子を示す

3. 押す価値のあるキーワードに工数を配り直す#

3つの点でクリックが出にくいキーワードを外したら、残ったキーワードは売上に近いものから手をつけます。限られた順位押しの工数を、どこに振り向けるかで成果が変わります。

残ったキーワードのどれから押すかは、検索での伸びしろと売上効率で決めます。考え方は売上で選ぶ、あと一歩のキーワードにあります。どの記事から直すかという優先順位は失速と伸びしろを売上で見分けるで別に扱っていて、あちらは直す記事の順番、この記事は押すキーワードの見極めという違いです。

ここで気をつけたいのは、「クリック0=失敗」と決めつけて機械的に直すと、AIに引用されて稼いでいる勝ちページまで壊しかねないことです。クリックが0でも、AI経由の訪問が購入につながっているキーワードは、確認せずに書き換えると引用も一緒に失います。直す前の確認手順はリライトで勝ちページを壊さないにあります。あちらは壊さないための画面上の確認手順、この記事は押すかどうかの診断の枠組みという役割分担です。

見極めが先で、順位押しは後です。この順番にするだけで、クリックが生まれないキーワードに工数を注ぎ込む間違いと、勝っているキーワードを壊す間違いの両方を避けられます。

キーワードタイプ別のクリックの生まれやすさを比べた棒グラフ。課題や比較を探すキーワードは高く、定義・数式のように検索結果で答えが完結するキーワードは低い。説明用のイメージ

RevenueScopeの解決策

RevenueScopeは、この3点診断を機械化します。キーワードごとの診断を、数十から数百のキーワードについて毎月手作業で回すのは重たい作業です。RevenueScopeはコンテンツ改善案で全ページを5つの状態に分類し、機械的に直すと危ういページに2つの疑いフラグを付けます。

1つ目はゼロクリックの疑い(zero_click_suspect)です。検索結果の画面で答えが完結しているか、多義キーワードで別の意味に表示されている疑いを示し、まず検索結果の実物を確かめる合図になります。2つ目はAI引用の疑い(geo_winning_suspect)です。クリックがAIの回答に置き換わっている疑いを示します。どちらも「疑い」であって断定ではありません(検索結果の直接観測ではなく、数値の型からの推定です)。

そのうえで、各ページが実際にいくら売上に着地したか(着地売上)を合わせて表示します。下の表は、その出力のイメージです。

対象ページ(主な狙うキーワード)掲載順位表示回数クリック疑いフラグ着地売上
用語解説ページ(○○とは)6位1,8000ゼロクリックの疑い0円
カテゴリ比較ページ4位64012AI引用の疑い58,200円
使い方ガイドページ9位52047なし121,400円

※ 一事例(イメージ)。数値は説明用の例です。

この事例の特徴は、順位もクリックも似た見た目でも、疑いフラグと着地売上を重ねると景色が変わることです。押す価値のあるキーワード(使い方 手順)と、押してもクリックが生まれにくい語(用語の定義)が、金額ではっきり分かれます。GA4やGSCだけでは、キーワードごとに検索結果を1件ずつ確かめ、売上とつなぐ作業を毎週繰り返すことになり、数十から数百のキーワードでは回りきりません。RevenueScopeは疑いフラグと着地売上を1画面で表示し、どのキーワードに工数を配るかの判断材料をページ別に提供します。

FAQ#

よくある質問#

Q. 順位を上げれば、いずれクリックも増えますか?

A. キーワードによります。多義キーワードや、検索結果だけで答えが完結するキーワード、AIの回答が代わりになるキーワードは、順位を押してもクリックが生まれにくいです。押す前に、そのキーワードがクリックを生むキーワードかを確かめておくと、工数を無駄にせずにすみます。

Q. クリックが0のキーワードは、すべて直す対象ですか?

A. いいえ。表示はあるのにクリックがなく、AI経由の売上もないキーワードは直す対象です。ですが、AIに引用されて売上につながっているキーワードは、確認せずに書き換えると引用も一緒に失いかねません。「クリック0=失敗」と決めつけないことが肝心です。

Q. 検索結果でAIに答えを取られているかは、どこで分かりますか?

A. GoogleのAI要約での表示は、Google Search Consoleの生成AIのレポートで表示回数まで分かります。ただしクリックも売上も出ず、ChatGPTなど他のAIからの流入は含みません。表示が増えたことを、そのまま売上が増えたと読み替えないのが大切です。

まとめ#

順位を上げてもクリックが増えないキーワードがあります。原因は順位ではなく、そのキーワードがクリックを生むキーワードかどうかです。意味が割れる多義キーワード、検索画面で答えが完結するSERP完結、AIの回答が代わりになるAI引用の代替の3つは、順位を押す努力とは別の理由でクリックの発生を妨げます。

だから順位を押す前に、意図が割れていないか・検索画面で完結していないか・AI引用が代替していないかの3点を確かめます。クリックが出にくいキーワードを外し、残ったキーワードは売上に近いものから手をつけます。見極めが先で、順位押しは後です。まずは気になる1語で、そのキーワードがそもそもクリックを生むキーワードかを確かめてみてください。

どの広告が売上を生んでいるか、一目でわかる

月5,000セッションまで、AIアナリストもずっと無料。クレジットカード不要。最短5分で導入。

あなたのサイト(例: yourshop.com) を分析する準備ができました

クレジットカード不要·最短5分で計測開始

参考文献#

関連記事