アクセス解析を眺めていて、「海外っぽい流入が増えたな」と気づく。翻訳対応? 越境配送? それともただのクローラー?——判断の前に、まず1つの表で足ります。
国別の、セッションと売上とRPSです。
見本ECの国別実データ#
| 国 | セッション | 売上 | RPS |
|---|---|---|---|
| 日本 | 947(93.9%) | ¥308,983 | ¥326 |
| アメリカ | 32 | ¥12,070 | ¥377 |
| 香港 | 13 | ¥20,747 | ¥1,596 |
| 韓国 | 9 | ¥5,076 | ¥564 |
| 台湾 | 7 | ¥0 | ¥0 |
この表で最初に目を引くのは香港です。たった13セッションで¥20,747——RPS¥1,596は日本(¥326)の約5倍。「海外アクセス=ノイズ」という先入観が、少なくともこの店では実測と合いません。一方で台湾の7セッションは¥0。同じ「海外」でも、国によって中身がまったく違います。
そして読み方の注意をすぐ添えます。13セッションは小標本です。注文1〜2件でRPSは大きく振れるので、「香港がすごい」ではなく「香港は継続観察の価値がある」が正しい読みです。数字の大きさと標本の小ささを、同じ画面で両方見るのがこの表の使い方です。
この画面から決められること#
1. 越境対応の優先国。 「なんとなく英語対応」ではなく、すでに買っている国から。この見本なら香港・韓国の様子を数ヶ月見る価値があります。2. ノイズの切り分け。 botは除外済みの表なので、残っている海外セッションはbot判定を通過した実流入です(判定は完全ではありません)。それでも売上ゼロが続く国は、商品との相性か配送障壁を疑います。3. 絞り込んで深掘り。 国フィルタをかけると、KPIカードやチャネル内訳ごと「その国だけ」の視点に切り替わります。「香港の人はどこから来ているのか」まで同じ操作で追えます。
RevenueScopeなら、「海外は売れているか」に表1枚で答えられる
国別のセッション・売上・RPS・シェアが1画面に並び、国とデバイスのフィルタで全カードを絞り込めます。「増えた気がする」を「買っているのは香港」まで具体化できれば、次の一手(言語・配送・決済)は選びやすくなります。
線引きを2つ: 国の判定はIPベースで、VPN利用者などは実際と違う国に計上され得ます。また検索キーワード系のデータ(Search Console由来)には国フィルタが効きません(データ側に国の次元がないため)。
よくある質問#
Q. 海外セッションが増えたのにこの表で売上ゼロです。無視していいですか?
すぐに投資しない判断はできますが、無視とは分けてください。AIの回答経由で海外から読者が来始めるケース(AI引用の確認)では、売上より先に流入が立ちます。ゼロが数ヶ月続くかで判断するのが安全です。
Q. 何セッションあれば国別RPSを信用できますか?
固定の閾値はありませんが、注文が数件しかない国のRPSは1件で大きく動きます。目安として、セッション数とあわせて「注文が2桁あるか」を意識すると読み違えにくくなります。
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