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TikTok広告とLinkedIn広告の utm_source、Google公式が決めてる答えがある

TikTok広告とLinkedIn広告のutm_sourceに何を入れるべきか。GA4が公式に配布している『Default Channel Group Source Categories』 リストには、TikTok関連が2行・LinkedIn関連が3行しか登録されていません。tiktok-ads や m.tiktok.com を入れると Paid Social から消えます。公式リスト5行から答えを示します。

TikTok広告とLinkedIn広告の utm_source、Google公式が決めてる答えがある

TikTok広告やLinkedIn広告のURLに utm_source=tiktok-adsutm_source=linkedin-ads を設定している運用者は少なくありません。媒体名 + -ads で「TikTok広告」「LinkedIn広告」 と明確に書きたい意図は自然です。

しかし、GA4(Google Analytics 4)が公式に配布している「Default Channel Group Source Categories」 リスト[1]を確認すると、登録されているのは TikTok 関連が 2行、LinkedIn 関連が 3行 だけで、tiktok-adslinkedin-ads も含まれていません。この 5 行に合わない値は GA4 から「ソーシャルサイト経由ではない」 と判定され、Paid Social レポートから消えます。

本記事は、TikTok広告とLinkedIn広告の utm_source に何を入れるのが正解かを、GA4 が実際に参照している公式リストの 5 行から答え合わせします。

この記事のまとめ#

  1. utm_source は tiktok または linkedin 固定(小文字単独形)。公式リストに登録されている最短形で、Paid Social 判定に最短で合う
  2. tiktok-ads / tiktok_ads / linkedin-ads / linkedin_ads は登録なし。Paid Social から消えて (other) に落ちる
  3. 短縮URLとモバイルサブドメインも登録なしvt.tiktok.com / m.tiktok.com / m.linkedin.com はリファラとして来ても SOCIAL 判定されない(例外は LinkedIn 公式短縮の lnkd.in のみ)

1. GA4 が「Paid Social」 と判定する条件#

GA4 のデフォルトチャネルグループは、流入 1 件ごとに utm_sourceutm_medium の組み合わせを見て自動でカテゴリ分けします[2]。Paid Social に分類される条件は次の 2 つを同時に満たすことです。

  • utm_source が GA4 管理の「ソーシャルサイトの正規表現リスト」 に登録されている値である
  • utm_medium が正規表現 ^(.*cp.*|ppc|retargeting|paid.*)$ に合う[2]

このうち「ソーシャルサイトの正規表現リスト」 の中身は、Google公式が .xlsx 形式(実体は PDF 配布)で公開しており、ダウンロードして開くと、819 件のソース名と分類カテゴリ が列挙されています[1]。TikTok や LinkedIn が「Paid Social と判定されるか」 を決めているのは、業界慣習でもツールの推奨値でもなく、この 1 ファイルです。

utm_medium 側のロジックと推奨値は、姉妹記事の Meta広告の utm_medium、結局何を入れるのが正解か で完全に分解しています。本記事では utm_source 側に絞って、TikTok と LinkedIn の該当行を読みます。

2. 公式リストに書かれている TikTok・LinkedIn の登録値#

公式リスト 819 件のうち、TikTok と LinkedIn 関連のエントリを抜き出すと、次の図の 5 行だけ です。媒体名・登録値・公式分類・備考の 4 列で整理しました。

GA4 公式リストに登録された TikTok と LinkedIn の utm_source 値 5 行

この 5 行から読み取れる事実は 3 つです。

  1. 5 行とも SOURCE_CATEGORY_SOCIAL に分類されている。Paid Social 判定の Source 側条件は、この 5 行のどれかと完全一致したときだけ満たす
  2. TikTok は 2 行、LinkedIn は 3 行。LinkedIn 側だけ公式短縮 URL の lnkd.in が含まれており、モバイル経由のリファラを拾いやすい
  3. 派生形は 1 件もないtiktok-ads / tiktok_ads / TikTok-Ads / linkedin-ads / linkedin_ads / m.tiktok.com / vt.tiktok.com / m.linkedin.com は、どれもこの 5 行のどれにも合わない

「ソーシャルサイト一覧」 という名前から「TikTok や LinkedIn の派生表記は全部入っている」 と推測したくなりますが、入っているのは小文字単独形 1 種類とドメイン形 1〜2 種類だけです。

公式 .xlsx ファイルは Google 側で随時更新される可能性があるため、業務で参照するときは 本記事の閲覧時点(2026 年 4 月公開・5 月最新確認) ではなく、配信前に毎回 1 度ダウンロードして開きなおすのが安全です。

3. utm_source で起きる 4 つの事故#

公式リスト 5 行に合わない値を入れると、何が起きるかを 4 パターンに分けます。

事故 1:tiktok-ads / linkedin-ads で Paid Social から消える#

媒体名 + -ads は社内の運用者にとっては読みやすい命名ですが、GA4 公式リストには どちらも登録されていません。結果、TikTok広告経由の流入は「参照元/メディア = tiktok-ads / cpc」 として独立行に表示され、Paid Social チャネルの集計に入りません。月次レポートで「Paid Social の売上が急減した」 と見えて、実態は分類が剥がれているだけ、という事故になります。linkedin-ads でも同じ事故が起きます。

事故 2:TikTok / LinkedIn(大文字混在)で 1 キャンペーンが 2 行に割れる#

GA4 は utm_source の値を 大文字と小文字を区別してそのまま保存 します。同じキャンペーン内で utm_source=tiktokutm_source=TikTok が混在すると、レポート上で 2 行に分割されます。Paid Social 判定自体は tiktok 側のみ通り、TikTok 側は公式リストの tiktok と一致せず Referral か (other) に落ちます。配信担当が複数いてエクセル運用していると、3〜4 種類の表記が並んで集計が壊れます。

事故 3:vt.tiktok.com / m.tiktok.com / m.linkedin.com(短縮・モバイル)が SOCIAL 判定されない#

TikTok のアプリ内シェア機能は vt.tiktok.com 経由のリファラを生成し、TikTok モバイル Web は m.tiktok.com をホストとして送ります。LinkedIn モバイルも m.linkedin.com 経由で来ます。これらは 公式リスト 5 行のどれにも合いません。広告クリックではなくオーガニック流入であっても、Referral / (other) 行に積まれ、Organic Social としても Paid Social としても集計されません。LinkedIn 側だけは公式短縮 lnkd.in が登録されているため、社内シェアや短縮 URL 経由は SOCIAL 認定されます。

事故 4:tiktok_ads / linkedin_ads(アンダースコア区切り)も同じく消える#

ハイフン区切りと同じく、アンダースコア区切りも公式リストには 1 件も含まれていません。paid_social / paid-social のように utm_medium 側では paid.* regex に当たって Paid Social 判定が通る値も存在しますが、utm_source 側は完全一致のリストなので、似た文字列でも該当しなければ即 (other) 落ちです。

4. 推奨フォーマットと動作確認#

公式リスト 5 行から逆算した推奨フォーマットは次の通りです。

# TikTok 広告
utm_source=tiktok
utm_medium=cpc
utm_campaign={{campaign.name}}
utm_content={{ad.name}}
utm_id={{campaign.id}}

# LinkedIn 広告
utm_source=linkedin
utm_medium=cpc
utm_campaign={{campaign.name}}
utm_content={{ad.name}}
utm_id={{campaign.id}}

utm_source=tiktok / linkedin を推奨する理由は 3 つです。

  • 公式リストに最短で合う:5 行のうち最短文字数で完全一致。表記揺れリスクがほぼゼロ
  • 業界横断で読みやすい:媒体名そのものなので、レポートを見る人がレポートを再解釈しなくて済む
  • 他媒体と揃う:Meta 広告で facebook、Google 広告で google を使う慣習と並列に置ける

utm_source 値ごとに GA4 で何が起きるかを 1 枚にまとめました。

推奨 vs NG:utm_source 値ごとの GA4 分類と起きる事故

配信前後の確認は 2 つだけです。

  1. 入稿前の URL プレビュー:TikTok Ads Manager / LinkedIn Campaign Manager の広告編集画面でプレビュー URL を表示し、utm_source=tiktok または utm_source=linkedin がそのまま展開されるかを目で確認
  2. 配信後の GA4 リアルタイム:配信開始から 30 分以内に「リアルタイム」 → 「参照元/メディア」 で、tiktok / cpc または linkedin / cpc として流入が表示されるかを確認。tiktok-ads / cpc(direct) / (none) になっていたらパラメータが届いていない、もしくは UTM 命名が公式リストに合っていない

まとめ:公式リストには 5 行しか書かれていない#

SNS や運用者ブログでは「TikTok広告は tiktok-ads で揃えるのがわかりやすい」「LinkedIn は linkedin_ads」 のような流派が並んでいます。しかし GA4 が実際に Paid Social 判定で参照しているのは、TikTok 2 行 + LinkedIn 3 行 = 合計 5 行の公式リスト[1]です。tiktok-adslinkedin-ads もこの 5 行には入っていません。tiktoklinkedin は入っています。それだけが事実です。

RevenueScope では、流入 URL の utm 表記揺れを自動で名寄せして、tiktok / TikTok / tiktok-ads / tiktok_ads を 1 つのチャネルに統合した状態で、媒体別の売上・RPS(Revenue Per Session)・AOV(Average Order Value)を見られる設計にしています。命名が分散していても、GA4 公式リストに合わせて 1 行で扱える状態に揃えてからチャネル別収益を出します。


本記事の関連トピックは /news でも扱っています。

参考文献#

  1. Google 「GA4 Default Channel Group Source Categories(公式配布ファイル・819 エントリ)」 2026年5月最新確認
  2. Google Analytics Help 「[GA4] Default channel group」 2026年5月

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