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日本のBingシェア33%|検索の4割はGSCに出ない

日本の検索エンジンシェアは、2026年6月時点でGoogleが59.0%、Bingが33.1%、Yahoo!が6.2%。Google以外を足すと約41%で、デスクトップに限ればGoogle 48.4%対Bing 46.8%とほぼ拮抗しています。ところがGoogle Search Consoleが扱うのはGoogle検索だけなので、BingとYahoo!検索からの流入は構造的にGSCに出ません。SEOの成果をGSCのクリック数で見ていると、検索流入の最大4割が集計されません。市場の比率と自社の比率は別物です。自社サイトの実測との差も含めて、確かめる順番を整理します。

日本のBingシェア33%|検索の4割はGSCに出ない

日本の検索でGoogle以外が占める割合は、2026年6月時点で約41%。デスクトップに限れば、BingはGoogleとほぼ並びます。一方でGoogle Search Console(以下GSC)が扱うのはGoogle検索だけ。SEOの成果をGSCの数字で見ているかぎり、検索流入の最大4割は集計されません。

この記事のまとめ#

  • Statcounterの推計では、2026年6月の日本(全デバイス)はGoogle 59.0%、Bing 33.1%、Yahoo! 6.2%。Google以外の合計は約41%
  • デスクトップ限定ではGoogle 48.4%に対しBing 46.8%でほぼ拮抗。モバイルではBingは0.83%まで落ち、2番手はYahoo!の12.2%
  • Bingの急伸はWindows 10のサポート終了(2025年10月)を境に始まり、8.7%から33%前後まで上がった
  • GSCが扱うのはGoogle検索だけ。BingとYahoo!検索からの流入は設定の問題ではなく構造的にGSCに出ない
  • 市場全体の比率と自社の比率は別物。自社サイトの直近30日では、BingとYahoo!の合計がGoogle検索の約6.5%だった

1. 日本の検索シェア|Bingが33%、PCならほぼ半分#

2026年6月、日本の検索シェアはGoogle 59.0%、Bing 33.1%、Yahoo! 6.2%でした[1]。全デバイス合計の数値で、Google以外を足し合わせると約41%になります。

デバイス別に見ると傾向が変わります。デスクトップ限定ではGoogle 48.4%に対してBing 46.8%[2]。その差は2ポイント未満で、パソコンに限ればGoogleとほぼ並びます。反対にモバイルではBingは0.83%まで落ちます。Google 84.3%に対して2番手はYahoo!の12.2%で、スマートフォンの検索はほぼGoogleとYahoo!です[3]。

つまりBingの33%は、その大半がデスクトップから来ています。パソコンから買う人が多いサイトほど、Bingの比率は高く出やすいということです。

この数値はページビューにもとづく推計であり、利用者数を直接数えたものではありません[4]。月ごとの振れは3ポイント前後あり、2026年4月の36.4%をピークに、5月は33.2%、6月は33.1%と直近2か月は横ばいです。公開から45日間は数値が改訂されることもあります[4]。小数点以下ではなく、おおよそのレンジとして押さえてください。

Bingのシェアは8.7%から33.1%へ。2025年9月から9か月で約4倍に伸び、Windows 10のサポート終了を境に上昇が加速した。2026年4月をピークに直近2か月は横ばい

伸び始めた時期はWindows 10のサポート終了と重なる#

伸び方にも特徴があります。2025年9月のBingは8.7%。そこから10.9%、13.6%、15.6%と上がり、2026年1月に25.5%まで来ました。2月はいったん24.3%へ下げますが、3月に31.6%、4月に36.4%と伸び、直近は33%前後です。9か月で4倍近くになりました。

この急伸が始まった時期は、Windows 10のサポート終了(2025年10月)と重なります[5]。買い替えや移行でWindows 11の端末が増えた時期です。既定のブラウザーであるMicrosoft Edgeと、その既定の検索エンジンであるBingをそのまま使う人が増えた、という流れは自然に読めます。時期の一致は因果の証明ではありません。ただし一時的な変動と判断できる材料もありません。

デスクトップは2ポイント差、モバイルは83ポイント差。日本の2026年6月でデスクトップはGoogle 48.4%対Bing 46.8%とほぼ拮抗する一方、モバイルはGoogle 84.3%対Bing 0.83%と大差がつく

2. その流入はGSCに出ない#

GSCが扱うのはGoogle検索の実績だけです。検索全体を対象にしたツールではありません。

Googleの説明でも、GSCが扱うのはGoogle検索結果でのサイトの掲載順位や表示回数だとされています[6]。裏を返すと、BingやYahoo!検索の検索結果でどれだけ表示され、何回クリックされたかは、GSCの中に最初から存在しません。設定の問題でもデータ反映の遅れでもなく、対象範囲の外側にあります。

これが問題になるのは、SEOの成果を「GSCのクリック数」で見ているときです。日本の全デバイス構成をそのまま当てはめると、検索流入の約4割が集計されない計算になります。デスクトップ中心のサイトなら、半分近くが数えられていないこともありえます。

クエリ別の合計が合わない話とは別#

GSCまわりでよく語られるのは、クエリ別のクリックを足しても全体の合計に届かない、という論点です。あれはGoogle検索の中で起きる欠け(匿名化されたクエリ)の話で、原因も対処も別にあります(GSCのクリック数が合わない理由)。この記事で扱うのは、そのさらに外側です。GSCが最初から数えていないエンジンがある、という範囲の問題になります。

補助に使える道具と、その限界#

Bing側の数字がまったく取れないわけではありません。Bing Webmaster Toolsを使えば、Bing検索での表示回数やクリック、掲載順位は確認できます[7]。

ただし分かるのはBing側の検索実績までです。そこから何件買われたのか、売上がいくら立ったのかは出ません。しかもGSCとBing Webmaster Toolsは別のツールなので、毎月2つの画面を開き、期間を合わせ、手元で足し込む作業が発生します。

GA4で参照元/メディアを見て、google、bing、yahooに分けるという方向もあります。ただし標準のレポートにその形は用意されておらず、探索を毎回組み直すことになります。検索エンジン別の売上やRPS(セッションあたり売上)に接続する形も、標準では用意されていません。さらに参照元が欠落した訪問はDirectに混ざるため、検索として数えられないまま落ちます(参照元がDirectになる原因)。

3. 自社のBing比率を確かめる#

市場全体の比率と、自社サイトの比率は別物です。

私たちが自社サイトで測ったところ、直近30日でBingとYahoo!を合わせた検索セッションは、Google検索の約6.5%にとどまりました。市場統計の約41%とは、大きな開きがあります。

この差には理由があります。検索エンジンの比率は、業種、読者のデバイス構成、扱う検索キーワードの性質で大きく変わります。職場のパソコンで調べものをする読者が多いサイトはBing比率が上がりやすく、スマートフォンからの買い物客が中心のECなら下がります。自社サイトが前者と後者のどちらに近いかは、市場統計からは分かりません。

つまり「日本で33%だからうちも3割ある」も「うちは1割もないから無視でいい」も、どちらも自社の実測にもとづかない判断です。必要なのは、自社の検索セッションを検索エンジン別に分け、比率を出すこと。それだけで、Bingに手間をかける価値があるかどうかの土台ができます。

1か月の断面ではなく、数か月の推移で見てください。市場側が9か月で4倍近く動いたのですから、去年把握した比率のまま置いておくと、判断がずれていきます。チャネル全体の中で検索がどの位置にいるかはECの集客チャネルを売上で比べるにまとめています。

市場統計は約41%、自社の実測は約6.5%。市場全体でGoogle以外の検索エンジンが占める比率と、自社サイトで実際に測ったBingとYahoo!検索の比率は大きく異なる

4. Bing経由は「売れるのか」で判断する#

比率が出たら、次に見るのは流入数ではなく、1セッションあたりの売上です。

RPS(セッションあたり売上)は、売上をセッション数で割った値です。流入の量ではなく、その流入の質を表します。

検索エンジン別にRPSを出すと、判断が変わることがあります。例えば、Bingが検索セッションの1割にとどまっていても、RPSがGoogle検索より高ければ、売上への寄与は1割より大きくなります。逆に3割来ていても、RPSが低ければ後回しでかまいません。流入の比率だけを見ていると、この区別がつきません。

順位や流入数の報告を売上で検算する考え方はSEO業者のレポートを売上で確かめるに、投資の順番をRPSで決める話はSEOと広告どっちが先かにまとめています。

問題は、この検索エンジン別のRPSを毎月出し続ける手間です。GA4の探索を組み直し、GSCとBing Webmaster Toolsの数字を突き合わせ、売上と結び直す。一度やってみれば、手順そのものに難所はないと分かります。重いのは、これを毎月、同じ形で繰り返すほうです。

RevenueScopeの解決策

RevenueScopeは、検索エンジン別の売上を1画面で表示します。チャネルの分類には、Google検索、Bing、Yahoo!検索、Directが最初から分かれて存在します。そのうえで、それぞれのセッション、売上、RPS を同じ表で表示します。GSCが扱わないBingとYahoo!検索の流入も、サイト側で受け取った訪問として同じ表に入ります。毎月2つの管理画面を開いて突き合わせる作業は要りません。

AIアシスタントに聞くとこう返る#

RevenueScopeをChatGPTやClaudeにつなぐと、AIが自社ECの数字を直接読んで答えます。難しい設定やSQLは不要です。「検索エンジン別に売上とRPSを出して」と尋ねると、次のような形で返ってきます。

チャネルセッション比売上比RPS
Google検索55.1%49.6%¥180
Bing22.3%28.4%¥255
Yahoo!検索5.3%5.7%¥215
Direct7.4%6.6%¥178

※ 一事例(イメージ・直近30日)。サンプルデータのフィクションサイトで、検索エンジンとDirectのみを抜粋しています。Bing比率が高く出るタイプのサイトの例です。

注目したいのはRPSです。Bingは¥255で、Google検索の¥180を上回っています。検索セッションに占める割合は4分の1ほどですが、検索経由の売上では3分の1を超えます。流入の量だけを見ていたら後回しにしていたはずのチャネルが、売上で見ると先に手をつける対象になります。GSCの画面には、この列そのものがありません。

FAQ#

よくある質問#

Q. GSCの設定を変えれば、Bingの数字も見られますか?

A. 見られません。GSCの対象範囲はGoogle検索の実績に限られます[6]。Bing側の表示回数やクリックは、Bing Webmaster Toolsという別のツールで確認します[7]。ただしどちらも検索側の数字で、そこから売上がいくら立ったかは出ません。

Q. Bing向けに別のSEO対策が必要ですか?

A. この記事は計測の話に絞っているので、対策の中身には踏み込みません。Bing側の方針はBing Webmaster Toolsのガイドラインとして公開されているので、手をつけるならまずそこを確認してください[7]。ただ、対策に時間を割くかどうかの判断自体が、自社にどれだけBing経由の流入と売上があるかを見てからの話になります。

Q. うちのサイトもBingが3割来ているはずですか?

A. それは分かりません。市場統計はあくまで日本全体の平均値です。私たちの自社サイトでは、BingとYahoo!の合計がGoogle検索の約6.5%でした。業種やデバイス構成で大きく変わるので、自社の実測を見るしかありません。

Q. Yahoo!検索からの流入はどう扱えばいいですか?

A. Google検索とは別のチャネルとして分けて数えてください。Yahoo!検索経由の訪問もGSCには出ないため、区別せずに合算すると、Google検索の実績を多めに見積もることになります。日本でのシェアは2026年6月・全デバイスで6.2%、Bingとあわせるとその他が約41%です[1]。

まとめ#

日本の検索シェアは、この9か月で形が変わりました。Bingは2025年9月の8.7%から2026年6月の33.1%へ。デスクトップに限ればGoogleとほぼ拮抗しており、伸びが始まった時期はWindows 10のサポート終了と重なります。GSCが扱うのはGoogle検索だけなので、SEOの成果をGSCのクリック数で見ているかぎり、この伸びた部分は評価の対象に入りません。Bing Webmaster Toolsを足しても、分かるのは検索側の表示回数とクリックまでです。

同時に、市場の41%をそのまま自社に当てはめるのも同じ種類の間違いです。私たちの自社サイトの実測は、市場統計とは大きく違いました。先にやるのはBing対策ではなく、自社の検索セッションを検索エンジン別に分け、比率とRPSを出すことです。手を動かす先を決めるのは、そのあとです。

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